『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』ではスニッチが原作から“弱体化”される。捕っても試合は続くし、点数も控えめに

Warner Bros. Gamesは8月30日、『クィディッチ・チャンピオンズ』のゲームプレイ映像を公開。映像の中ではクィディッチのルールにて重要な位置を占める「金のスニッチ」に調整が加えられたことが明かされた。

パブリッシャーのWarner Bros. Gamesは8月30日、Unbroken Studiosの手がけるスポーツゲーム『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』(以下、クィディッチ・チャンピオンズ)のゲームプレイ映像を公開。映像の中ではクィディッチのルールにて重要な位置を占める「金のスニッチ」に調整が加えられたことが明かされた。

『クィディッチ・チャンピオンズ』は、作家J・K・ローリング氏の小説「ハリー・ポッター」や、その映画シリーズなどに登場する架空のスポーツ「クィディッチ(Quidditch)」を題材にしたゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox Oneで、9月3日発売予定だ。ソロプレイおよびオンライン協力・対戦プレイに対応する。


原作小説および映画「ハリー・ポッター」では、3種類あるボールのうち、クアッフルをゴールに入れると10点。スニッチを捕ると150点を獲得し、試合が終了する。なおクィディッチには制限時間がなく、スニッチがなかなか捕まらない場合、基本的に試合はずっと続くことになる。

クアッフルをゴールさせてコツコツと点数を稼いでも、ひとたびスニッチを捕まえればその15回分の点数になる。現実世界における球技において、野球における満塁ホームランや、アメリカンフットボールにおけるタッチダウンなどでも高々数倍程度の点数だと考えると、「15倍」という価値の高さがうかがえるだろう。そのうえスニッチを捕らないと試合すら終わらないという点を鑑みると、クィディッチは“スニッチに価値が偏った”スポーツだといえる。このことについては、SNS上でもたびたび言及する投稿が見られる。

こうした原作におけるバランスの悪さを考慮したのか、『クィディッチ・チャンピオンズ』ではスニッチが“弱体化”されているようだ。ゲームプレイトレイラーとして公開された動画では、シーカーがスニッチを捕まえた際、30点を獲得すると明かされている。15倍の価値から、3倍の価値に点数が下げられたわけだ。さらにスニッチを一度捕らえても、そのまま試合が続行する。同作では試合に時間制限が設けられており、試合終了時に点数をリードしているか、先に100点を獲得したチームが勝利するルールとなる。


ゲーム的にクィディッチのルールがどう改変されるのかはユーザーの注目している要素のひとつであったとも見え、トレイラーのコメント欄にはクィディッチのルールがより“競技的”になったことについて多くの反応が寄せられている。原作ではスニッチを追うシーカーに比重が偏っていた。しかしスニッチが調整された本作では、チェイサーやビーターなどとしてプレイしても楽しむことができそうだと期待の声が集まっている状況だ。

『クィディッチ・チャンピオンズ』においてスニッチの点数が調整されることについては、詳細な説明こそなかったものの、8月1日に公開されたX上の投稿にて公開されていた。とはいえ今回は公開された動画にてゲームプレイについての詳細な説明が加えられており、明確に公式から「スニッチが30点」となったことや、「スニッチを捕っても試合が終わらない」ことが明言されたかたち。『クィディッチ・チャンピオンズ』では、どのポジションでも平等にスポーツとしてのクィディッチが遊べそうだ。

『ハリー・ポッター:クィディッチ・チャンピオンズ』は、PC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに9月3日発売予定。なおSteam/Epic Gamesストアの表記では、時差の関係もあってか9月4日のリリース予定となっている。PS5/PS4版については、PS Plusの9月のフリープレイタイトルとしても提供される。また、Nintendo Switch版は2024年のホリデーシーズンに発売予定とされている。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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