「人気VTuberになりすまし、企業の問い合わせに脅迫文を送りつける」行為の被害報告続出中。アクワイアも“なりすまし問い合わせ”行為を報告
何者かが人気VTuberの名を騙り、企業の問い合わせフォームなどから脅迫をおこなう悪質行為が最近増加を見せているようだ。これに関連してか本日8月19日にはアクワイアが、ユーザーサポート窓口に対して他人の装っての投稿が多数おこなわれていると報告している。
“人気VTuberになりすましての脅迫行為”について、今月に入って複数のVTuberからの被害報告が見られる(モデルプレス)。報告においては、仕事用に公開していたメールアドレスが何者かに悪用され、複数の企業の公式問い合わせフォームに脅迫文が送信されるといった、なりすまし被害が伝えられていた。
なりすましによる脅迫文の例としては、なりすましたのとは別のVTuberに向けて「アマギフ(Amazonギフトカード)を100万円分送れ」と要求しつつ、さもなくば社員の殺害や会社の爆破をするといった内容が綴られていたという。一連のなりすまし脅迫はAmazonギフトカードの送り先として指定されたVTuberへの嫌がらせとしておこなわれているようで、同VTuberは捜査を警察に一任していることを伝えている。なお脅迫文はにじさんじを運営するANYCOLOR株式会社や、VTuberによるeスポーツプロジェクト「ぶいすぽっ!」などの公式問い合わせフォームに送られていたそうだ。
こうした状況に関連してか、今回ゲーム会社アクワイアもなりすましの問い合わせ行為を受けていると発表している。具体的な内容は明かされていないものの、同社によると、ユーザーサポート窓口に対して他人の装っての投稿が多数おこなわれているという
これらの問い合わせの一部には、アクワイアのシステムからの自動送信メールが送られているそうで、心当たりがないユーザーから同社からの自動送信メールが届くといった報告が寄せられているとのこと。心当たりのない自動送信メールが届いた場合には削除してほしいとのことで、現在システムの調整だとも伝えられている。アクワイアの声明ではそのほか“なりすまし問い合わせ”の具体的な内容などは明かされていないものの、同社も先述したようなVTuberになりすます何者かによる脅迫被害を受けているのかもしれない。
最近になって被害報告が寄せられている、人気VTuberになりすましたうえでの脅迫行為。特定のVTuberへの嫌がらせとみられ、何者かがさまざまな人気Vtuberを騙り複数企業に脅迫文を送りつけているようだ。アクワイアの今回の声明を見るに、VTuberに関連する企業だけでなく、ゲーム会社も被害を受けているのかもしれない。また、VTuber以外もなりすまし被害にあう可能性はあるだろう。現在警察による捜査中とみられ、事態が収束に向かうかも注目される。