FNaF新作ドット絵ホラー『Five Nights at Freddy’s : Into the Pit』Steamにてシリーズ最高評価率で“圧倒的に好評”スタート。物語も恐怖感もバッチリとして大人気
デベロッパーのMega Cat Studiosは 8月8日、『Five Nights at Freddy’s : Into the Pit』Steam版をリリースした。さっそくSteamユーザーレビューにて「圧倒的に好評」のステータスを獲得しており、国内外で話題となっている。なお本作は日本語に対応している。ただ現時点では日本語ユーザーから翻訳品質が課題点として指摘されているようだ。
『Five Nights at Freddy’s : Into the Pit』は、人気ホラーゲームシリーズ『Five Nights at Freddy’s』(以下、FNAF)の最新作だ。『FNAF』の小説シリーズ「Five Nights at Freddy’s: Fazbear Frights」の1話である「Into the Pit」という話が元となっている。主人公であるオズワルドは刺激を求めて廃墟となったピザ屋を探索していたところ、ひょんなことから過去にタイムスリップをしてしまい、ピザ屋のアニマトロニクス達に襲われてしまう。
主人公は襲撃してくるアニマトロニクス達から逃れつつ、過去や現在を行き来して、自身や身の回りの人物を救うための手がかりを探していく。このなかでは謎解きやパズル、切迫感のある恐怖体験が盛り込まれた内容が繰り広げられていく。
そんな本作はSteamユーザーレビューで、本稿執筆時点で3094件中96%が好評とする「圧倒的に好評」のステータスを獲得。Steam上のシリーズ作品のなかで、現時点でもっとも高い評価率を記録している。多くのレトロスタイルのゲームを制作してきたMega Cat Studiosが描くドット絵や、それを用いた丁寧で種類が豊富なアニメーションに評価が集まっているようだ。また考察のしがいがある随所に散りばめられた隠し要素、原作となった小説のストーリーをしっかりと体験できる点などが高評価に繋がっている。
ちなみに本作は、警備室にこもりアニマトロニクス達の襲撃を限りあるリソースを割いて捌いていくという、ほかの『FNAF』シリーズのゲームシステムとは少し違う。ステージを徘徊しているアニマトロニクスや敵の目を掻い潜り、追われれば隠れてやり過ごしながらステージを探索し、脱出口やアイテムを探していくことになる。
状況の打破を目指して探索をする必要がある一方、ステージを移動していれば敵と遭遇する可能性がある。また隠れている間も「息を止める」といった要素があるため、安全とは限らない。そうして『FNAF』の持ち味のひとつである「限りあるリソースの管理」にも似た危機感とひりつきを味わえる点は本作の魅力のひとつだろう。
またヌルヌルと動くアニメーションで描かれるQTEシーンも恐怖のバリエーションを増やしつつ、臨場感ある演出になっている。そうしたシリーズらしさと新鮮味のある恐怖を両方味わえる点も、評価に繋がっているとみられる。
なお、本作はそうした高評価を得る傍らで、日本語ユーザーからはローカライズの品質が課題点として指摘。機械翻訳のような硬さがあるといった意見もみられる。この点は今後のアップデートでの改善が期待されるところだろう。すでに複数回のHotfixアップデートが実施されており、これからのサポートも注目される。
『Five Nights at Freddy’s : Into the Pit』は、PC(Steam)で配信中。価格は税込2300円だ。また本作はPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One/Nintendo Switch向けには今月中の配信となる見込みだ(関連記事)。アニマトロニクスに追われる新たな恐怖の5夜を、ぜひ体験していただきたい。