異常調査ホラーゲーム『閏月事件』8月30日無料配信へ。異常存在「エラー」を調査・制圧し、ループする白い部屋を進む
個人サークル是々然々(これこれしかじか)は8月7日、『閏月事件』を8月30日にリリース予定だと告知した。対応プラットフォームはPCなどで、価格は無料。設定資料集付きのバージョンが1200円で販売される。
『閏月事件』は、秘密組織の調査官となり異常存在「エラー」を制圧する、短編異常調査ホラーADVである。本作の舞台は、異常存在「エラーコード:013」が存在する世界だ。通称エラーは、この世の理に反したおこないによって発生。エラーは根源から数珠つなぎに怪異を発生させるため、根源を処理しない限り何度でも復活するのだという。
本作の主人公ジンセキハジメは、エラーの調査・制圧・保護を目的とする秘密組織「EC013対策機関」に所属する調査官だ。本作ではある日、新興宗教団体「閏月教」の所有していた雑居ビル内で、エラーの発生が確認される。ジンセキハジメが調査へ向かうと、内部には異形が存在する白い部屋が広がっていた。異常空間でのエラー調査が繰り広げられる。
ジンセキハジメが足を踏み入れた白い部屋には、ドアは存在するものの開かず、戻ることもできない。そこで主人公は調査官として、ただ目の前のエラーを調査していく。本作の調査では接触/アイテム/会話といったコマンドを使用する。手で触れたり、ハンマーで叩いたり、あいさつをしたりなど、コマンドを使った行動でエラーの反応を確かめる。さらに調査によってメモのチェックリストを埋めて、重要項目をすべて解禁するとドアが開く。本作ではエラー調査によって、白い部屋を進んでいくわけだ。
ただし本作では、登場する異常存在たちは危険性をもっており、行動の順番や選択肢で演出が変わることもあるという。行動次第で主人公が死亡するケースもあるが、「リロード」によって状態を復旧すると主人公は再び行動可能となる。本作では主人公の死も含めて、危険なエラー調査や、エラーの存在する世界が描かれるのだろう。公式サイトによると、プレイ時間は10分から15分程度で、エンディングは2種類。調査メモの補足項目をすべて解禁していると、もう一つのエンディングが見られるそうだ。
本作は、きじなご氏による個人サークル是々然々が手がけている。Ci-enのプロフィールによると、同サークルではオカルト系のゲーム、小説、漫画、イラストを制作しているという。本作は「SCP財団」に着想を得て同氏が企画。2024年5月のデモ版公開を経て、制作が進められてきた。Ci-enの投稿を見る限り、本作はまだ制作中となっているが、リリース予定日までの完成を目指して制作が進められているのだろう。
また公式サイトによると、本作は「Error Code:013」シリーズの第1作目とされている。シリーズ作品としては、異常探索ビジュアルノベル『紅梅奇譚』の制作が予定されているようだ。
『閏月事件』はPCなどに向けて、8月30日リリース予定。価格は無料で、設定資料付きのバージョンが1200円で販売予定となっている。また本作は、9月7日に秋葉原で開催予定のホラーゲームオンリーの展示会「DREAMSCAPE#2」に参加予定となっている。