WW2潜水艦シム『UBOAT』長き時を経て正式リリース、Steam版は過去最高の賑わいに。オート/マニュアルお好み調整できるリアリズム重視潜水艦生活
パブリッシャーのPlayWayは8月3日、Deep Water Studioが手がける『UBOAT』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。正式リリースにともなって配信されたアップデートでは新たな潜水艦が複数登場するなど、さまざまな要素が追加。Steamにおける同時接続プレイヤー数もこれまでのピークを更新する賑わいを見せている。
『UBOAT』は第二次世界大戦を舞台とする潜水艦シミュレーションゲームだ。プレイヤーはドイツ軍の潜水艦を指揮してヨーロッパ海域を航行。乗組員を管理しながら、さまざまな任務に臨む。
本作には、開始年代や初期装備、母港などが異なるシナリオが複数用意。それぞれのシナリオは歴史上実在した潜水艦がモチーフとなっており、異なる状況でのゲームプレイを楽しむことができる。ゲームプレイでは、大西洋や地中海などを自由に航行しながら、無線で入る任務などをこなしていく。定期的に味方の港に寄って燃料などを補給しつつ、輸送船を襲撃したりして作戦活動する。
乗組員たちは個性ある存在で、それぞれスキルや疲労値、士気などが存在。働かせ続けると反抗的になっていくため、定期的に休ませたり、あるいは軍隊らしく鉄拳制裁したりとマネジメントしながら運営していく。また、潜水艦の操作におけるリアリズムは設定で変更することが可能。たとえば乗組員にほとんど任せ、自動で魚雷の狙いをつけさせることもできるが、マニュアルモードでは計器を使用し手動で狙うこともできる。こうしたカスタマイズ性の高さが本作の特徴のひとつとなっている。
本作は2019年よりSteamにて早期アクセス配信が開始されていた。Steamユーザレビューでは、本稿執筆時点で約1万7000件中82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビュー内容では潜水艦シミュレーションゲームとして『Silent Hunter』シリーズなどと比較しつつ、本作のクルーマネジメント要素や、カジュアルめにもリアル寄りにも遊べるゲームプレイなどを評価する声が散見される。
そんな本作が約5年の早期アクセス期間を経て、今回正式リリースされた。正式リリースにともなっておこなわれたアップデートでは、これまで1種類だった潜水艦が複数追加。Type IIAやType VIIC/41など、5種類のバリエーションが追加された。潜水艦はそれぞれ史実に基づく独自の性能をもっているといい、ゲーム中に乗り換えていくことが可能となっている。また、史実に即したかたちのTDC(Torpedo Data Computer)も登場。より没入感を得られるかたちでの魚雷のマニュアル操作が可能となった。そのほかゲームシステム全体に調整が加えられるなど、広範に渡って追加・調整がおこなわれている。
また正式リリースを受けて、本作のSteamにおけるプレイ人数も急増。これまで毎日ピーク時1000人前後で推移していたところ、直近のピークで約7200人を記録している。早期アクセス配信開始直後に残していた以前の最高記録である5755人を大きく更新しており、かなりの賑わいを見せている(SteamDB)。ちなみに正式リリース後も本作の開発は続けられる予定とのことで、さらに潜水艦のバリエーションを増やすDLCの展開なども予定しているという。正式リリースされ勢いを見せている、本作のさらなる発展が期待されるところだ。
『UBOAT』はPC(Steam/GOG.com)向けに配信中だ。Steamでの販売価格は税込3400円。またSteamでは現在セールがおこなわれており、8月17日まで70%オフとなる税込1020円で購入可能だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。