終末系VTuberプロデュースゲーム『Near-Death-Expedition』正式発表、Steamなどで12月30日リリースへ。バーチャル空間で出会った“閲覧数1”VTuberとの終わりのない旅

創作プロジェクトである『縋想』プロジェクトは8月1日、『Near-Death-Expedition』を発表した。奇妙な配信をきっかけに謎の新人VTuberをプロデュースしていく、VTuber×SF×終末世界ADVだ。

創作プロジェクトである『縋想』プロジェクトは8月1日、『Near-Death-Expedition』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam/BOOTH)。予価1000円で、12月30日にリリース予定となっている。また発表にあわせて、公式サイトやSteamのストアページが公開中となっている。

『Near-Death-Expedition』は、奇妙な配信をきっかけに謎の新人VTuberをプロデュースしていく、VTuber×SF×終末世界ADVだ。本作のメインキャラクター・終乃りんねは、身長160cmの終末系VTuberである。彼女は終末世界を旅する少女であり、ねこに似た生物「非常食」と共に、廃電車から配信をおこなっている。マイペースな性格で、感情の起伏は少ないそうだ。本作の主人公は、新卒で入った会社を辞め、持て余した時間で動画サイトを巡ってる人物だ。主人公はある日、深夜2時にサムネイルが真っ白の奇妙な配信を発見。閲覧数1の配信を見たことをきっかけに、終乃りんねをプロデュースし、謎めいた少女と終わりのない旅へ出る。プロデュースや謎の少女との交流を通して、彼女の目的やVTuberとはなんなのかといった物語が描かれるようだ。


主人公は、終末系VTuber終乃りんねをプロデュースする。本作では通話モードと配信モードを切り替えながら、活動のディレクションをおこなっていく。通話モードではコミュニケーションアプリを用いて、終乃りんねとチャットや通話で会話。企画の提案からメンタルケアまで、不慣れな彼女を導くという。また時折選択肢が登場し、返答によって会話が変化。通話モードが、本作におけるストーリーパートとなっているようだ。

配信モードでは、通話モードで練った企画などをもとに、りんねが動画配信サイト上で活動する。配信内容としては雑談配信から歌枠、ASMRまで存在するという。詳細は不明ながら、公開されているスクリーンショットには生配信風の画面が映されている。演出と共に、彼女の活動の様子が描かれるのだろう。


本作は、『縋想』プロジェクトが手がけている。同プロジェクトは佐薙概念氏、竹馬あお氏、犬吠埼いつき氏による創作プロジェクト。過去のゲーム作品としては、ノベルゲーム『ハルジオンは雨と咲く』をリリース。美少女ゲームを中心とした批評サイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」では、データ数13件により中央値78点、平均値76点を獲得している。

本作『Near-Death-Expedition』では、佐薙概念氏がシナリオ・演出、竹馬あお氏がシステム・サウンド、犬吠埼いつき氏がキャラクターデザイン・イラストを担当している。佐薙概念氏のX(旧Twitter)アカウントによると、本作には同氏が自分のこれまでのすべてを詰め込んでおり、魂のゲームになるそうだ。

Near-Death-Expedition』はPC(Steam/BOOTH)向けに、12月30日リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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