神椿スタジオ発ミュージックビデオ風ADVゲーム『ムーンレスムーン』Steamにて8月8日リリースへ。『ナツノカナタ』開発者による、少女が世界のあり方を見つける物語
KAMITSUBAKI STUDIOは8月1日、『ムーンレスムーン』を8月8日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は1200円。発表にあわせて、ローンチトレイラーが公開されている。
『ムーンレスムーン』は、プレイできるミュージックビデオのような画面と音楽で物語が進んでいく、テキストADVゲームだ。本作のメインキャラクターである少女ヨミチは、なんでもない学生生活を送っているが、日が暮れるとときどき別の世界に迷い込んでいた。彼女は月の沙漠やトンネルの中の喫茶店、空に浮かぶ島など、不思議な世界で友人を作り、居心地のいい時間を過ごしていく。しかし彼女は、自分は昼の世界で生きなければならないのではないかなど、ずっと考えていた。彼女が迷い込む世界では、ユニークな友人たちも登場。少女ヨミチが、自身の世界のあり方を見つける物語が描かれていく。
ヨミチのストーリーは、音楽と共に展開される。本作はプレイできるミュージックビデオのような画面と音楽で、物語が進むという。ジャンルはテキストADVとなっているが、本作には多数のオリジナル楽曲がアニメーションMVと共に登場。画面上に表示されるテキストやヨミチの心情を、豊かな演出が彩るのだろう。
また「RIDDLEパート」では、テキストの一部が空欄となっている。プレイヤーがキーワードを探して当てはめることで、次の物語へ繋がる文章を紡ぎ出すようだ。要素としては、マルチエンディングも採用されており、プレイ内容によってエンディングが分岐する。
本作は、ゲーム開発者のKazuhide Oka氏とKAMITSUBAKI STUDIOの共同プロジェクトとされている。同氏の過去作としては、『ナツノカナタ』『午前五時にピアノを弾く』などをリリースしてきた。2021年に早期アクセス配信が開始された『ナツノカナタ』では、Steamのユーザーレビュー834件中95%の好評を得てステータス「圧倒的に好評」を獲得。同作も含めて、プレイヤーからは作中の雰囲気などが評価されてきた。
また同氏は、2024年5月よりクリエイティブレーベルKAMITSUBAKI STUDIOへ所属。インディーゲーム制作プロジェクトANMC(アノマチ)は、同氏の描く物語や世界観をもとにインディーゲームを制作するプロジェクトとなっており、楽曲にはKAMITSUBAKI STUDIO内外のアーティストが参加するという。
本作『ムーンレスムーン』では、同氏がシナリオおよび開発を担当。KAMITSUBAKI STUDIOが製作、イラストレーターのひずみ氏がキャラクターデザインを務めている。また本作では、8月4日19時よりストリーミングライブ「Moonless Moon Streaming Live」が実施予定。Kazuhide Oka氏と一部楽曲の歌唱を務めたヴォーカリストたちが登場し、ゲームにちなんだクイズや楽曲の特別バージョンなどが披露されるそうだ。
『ムーンレスムーン』はPC(Steam)向けに、通常価格1200円で8月8日にリリース予定だ。