『エルデンリング』DLC終盤の“地獄の階段”に悲鳴続出。厄介すぎるとして、毒沼じゃないのに“新毒沼”扱いされる
『エルデンリング』のDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」にて、終盤エリアのある「階段」がかなりの難所であるとして、たびたびコミュニティの話題にのぼっている。一部からは“地獄の階段”とまで呼ばれているようだ。なお本稿にはDLC終盤エリアについての言及が含まれるため、留意されたい。
『エルデンリング』は、フロム・ソフトウェアが手がけるアクションRPGだ。DLC「SHADOW OF THE ERDTREE」では新たな舞台となる「影の地」にて、神人ミケラにまつわる物語が描かれる。同DLCでは本編をやり込んだプレイヤーにも新たな挑戦を届けるためか、敵攻撃力の調整などに本編と独立した厳しさが見られる。
そんな影の地の最終ダンジョンといえる「エニル・イリム」のとある場所に、難しすぎるといった反応が続出している。祝福「螺旋塔」にたどり着くために上ることになる“階段”だ。
多くのユーザーから難所として恐れられている「螺旋塔」前の階段ながら、ボスが配置されているわけではない。その代わりに、上る前の場所には強敵である神獣戦士が配置されている。ボスではない扱いにもかかわらずやたらとド派手な範囲攻撃を放ち、耐久値も高い非常に厄介な相手だ。
そんな神獣戦士を倒して、あるいは神獣戦士から逃げてようやく階段を上り始めた褪せ人を襲うのは、別の敵から容赦なく連発される渦巻き状の祈祷攻撃。「スピラ」とみられる足元からの祈祷攻撃であり、どこから放たれているかわからぬまま、混乱して死んだプレイヤーも多いのではないだろうか。筆者がそうである。
なお一方的にスピラを連発しているのは、階段を上った先にいる責問官系の強敵だ。正体がわかれば簡単に突破できる……かと思いきやそうでもない。スピラを放つ敵はこちらが至近距離で攻撃しても頑なにその場を動かずスピラを放ち続けてくる。強靭の高さからか武器によってはひるませることも難しく、強行突破は困難。ビルドによっては、近づいたとしてもスピラの合間を縫って攻撃する必要があるだろう。
またスピラはプレイヤーの足元周辺にいくつも渦巻きを発生させる。ローリングで避けた先にすでに攻撃が“置かれて”いたり、一度当たると怯まされてそのまま連続で食らったりと、避け続けるのは困難。完全無視して進む場合でも違った難しさがある。
そんな敵を倒したとしても、祝福「螺旋塔」への階段はまだ続く。今度は屋根の上からスピラを連発する強敵と、階段をふさぐ責問官の二段構えに対処しなければならない。階段は最初から最後まで抜かりなく難所となっているわけだ。なお道中の敵はそれぞれ強敵ながら祝福で休むと復活を果たす。たとえ途中まで進んでも、死んでしまうと毎回同じ条件で挑み直さなければならない。
こうした「螺旋塔」前の階段の容赦ない敵配置には悲鳴が続出してきた。一部からは“地獄の階段”と呼ばれ、畏怖されている様子もうかがえる。またあるユーザーは、階段が厄介すぎることからイニル・エリムを「フロム・ソフトウェア作品史上“最悪”のダンジョンだ」と言及。同ユーザーは1年以上Redditに投稿していなかったのに我慢ならずに想いを爆発させたそうで、イニル・エリムの階段を“新しい毒沼のようなものだ(This is like the new poison lake)”とコメントしている。ちなみに同ユーザーはイニル・エリムに並々ならぬ不満を述べつつも「見た目だけはきれい」と褒めている。
数々のプレイヤーを葬ってきたとみられるイニル・エリムの階段。走り抜けに何度も挑戦して突破したというユーザーも散見される一方で、一部では正攻法も模索されている様子だ。たとえばXユーザーの@NeeT_MH氏は「鉛色の硬雫」などを霊薬として飲み、戦技「雷の羊」で転がり抜けるといった攻略法を報告している。スピラも追いつけないスピードで一気に突破することができるようだ。とはいえかなり特殊な突破方法でもあり、ほかにも安定する攻略法が存在するかどうかは注目されるところ。今後もコミュニティが“地獄の階段”がどのように克服していくかは注目されるところかもしれない。
『エルデンリング』およびDLC「SHADOW OF THE ERDTREE」はPC(Steam)およびPS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに発売中。ゲーム本編とDLCを同梱する「SHADOW OF THE ERDTREE EDITION」も販売されている。