処刑ボタン付きノベルゲーム『イツカノヨル』Steam/ Nintendo Switch向けリメイク版が今夏以降に発売へ。いつでも処刑可能な、死刑囚の少女との5日間

パブリッシャーのわくわくゲームズは7月12日、『イツカノヨル』リメイク版を発表した。ボタンを押すといつでも死刑囚の少女を処刑できる、マルチエンド方式のノベルゲームである。

パブリッシャーのわくわくゲームズは7月12日、『イツカノヨル』リメイク版を発表した。対応プラットフォームはNintendo Switch/PC(Steam)で、今年の夏から秋にかけて発売予定。Steam版が先行発売予定となっており、Nintendo Switch版はその後にリリースされる。

『イツカノヨル』は、ボタンを押すといつでも死刑囚の少女を処刑できる、マルチエンド方式のノベルゲームである。本作の舞台は、悪魔の末裔だといわれる竜族が存在するファンタジー世界。彼らのもつ禍々しい角には魔力が込められており、不幸をもたらすそうだ。本作では看守の主人公の元に、そんな竜族の少女が死刑囚としてやってくる。彼女はある村を火の海にしたために、5日後に火炙りで処刑が予定されている。また部屋には、処刑用のボタンが存在。彼女が怪しい動きをしていたり、危害を加えられそうになったりなど、何かあったときにはすぐに処刑可能となっている。処刑ボタンをいつでも押せる状況での、竜族の少女との会話劇が繰り広げられていく。

看守の主人公は処刑ボタンを目の前にしつつ、処刑まで少女の様子を監視する。本作は基本的にはノベルゲームとなっている。死刑囚である竜族の少女との交流が、立ち絵や選択肢などと共にテキストで展開されていく。ただし本作では、処刑ボタンがいつでも押せる。処刑ボタンを押すと作中で実際に処刑がおこなわれ、ストーリーはエンディングへと向かう。処刑ボタンによる分岐も含めて、死刑囚の竜族の少女にまつわる物語が繰り広げられるのだ。


本作は、2023年10月にブラウザ向けのフリーゲームとして公開された作品だ。「Unity1週間ゲームジャム」の参加作品として、お題「1ボタン」にあわせて制作。公開後はX(旧Twitter)上などで注目を集め、記事執筆時点ではunityroom内の作品ページは閲覧数28万1000回以上にも及んでいる。


発表された『イツカノヨル』リメイク版では、新要素や演出の強化などがおこなわれているようだ。新要素としてはシナリオやエンディングが追加。セーブ/ロード機能や解放エンド一覧機能も導入されて、新たな3つのエンディングと共に遊びやすさもアップしている。演出面では、新規立ち絵や収録ボイス、新スチルも用意されており、パワーアップを遂げたリメイク版となるのだろう。なお本作はフリーゲーム版と変わらず、Indigo Ingots氏がプログラムおよびシナリオ、polaritia氏がアート、かずら’s MUSIC氏が音楽を手がけている。

『イツカノヨル』リメイク版は、Nintendo Switch/PC(Steam)向けにリリース予定だ。またフリーゲーム版は、ブラウザ向け(unityroom)に公開中。本作は東京・四ツ谷で7月14日に開催予定の東京ゲームダンジョン外伝にも出展予定となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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