Nintendo Switch版『いるかにうろこがないわけ』発表、7月25日発売へ。いるかたちの歴史に迫るハードなミニマムSTGが、ちょっと親切になって登場
パブリッシャーのわくわくゲームズおよび月間湿地帯は7月12日、『いるかにうろこがないわけ』Nintendo Switch版を7月25日に発売すると発表した。価格は300円。Nintendo Switch版では、サウンドギャラリーモードやストーリーをあとから確認できる機能などが追加されているそうだ。
『いるかにうろこがないわけ』は、いるかにうろこがないわけを巡ってハードな戦いを繰り広げる、ミニマムな2DSTGである。本作の舞台は、いるかたちがうろこをもち、地上を支配していた世界だ。かつているかたちは、くろがねの武器と金剛のようなうろこで武装していた。統率された重装歩兵であったいるかは、海底にメガロポリスを築き、陸上にも進出。いるかたちに相対した人魚や、火の扱いを覚えたばかりの人間は、敬意として大半が殺されたのだという。しかしある時ひとりの女の仕業によって、いるかたちがつるつるの肌をあらわにするようになったそうだ。
Steamのストアページによると、現在いるかにうろこがないことは広く知られているが、そのわけを知る人は多くない。本作では多数のステージを攻略していく中で、いるかにうろこがないわけが語られていく。本作は基本的には画面固定のSTGとなっている。敵の攻撃などを避けつつ、ショットによって画面内の敵をすべて倒すとステージクリア。HP相当のイノーチが尽きないように敵と戦い、全64ステージの攻略を目指すのだ。
ただし本作では、ショットの弾は1発だけ。敵を倒すと弾が補充されるが、外すと弾切れとなって被弾などで弾を補充するまで攻撃できなくなってしまう。本作では攻撃を外すことは、被弾と同じ重さを持っているのだ。
要素としては、ステージを進んでいくとランダムにショットやスキルが獲得可能。ショットとしては壁で跳ね返るバウンドや盾などを貫通するニードル、スキルとしては弾を補充できるチャージや無敵になるインビンシブルなどが用意されており、ショット/スキルを獲得するとイノーチがおまけでもらえる。本作ではいるかにうろこがないわけに迫ると共に、ランダムに提示されるショット/スキルを活用する、弾を外すことに大きなリスクがある緊張感のある戦いに挑むわけだ。
本作は、おいし水氏によるゲーム制作サークル・月間湿地帯が手がけている。同氏の過去作としては、『ファミレスを享受せよ』や『LongOne』などを公開中。新作として、不毛の地となった北海道で凶暴な殺人ペンギンと戦う『METRO PENGUIN EUTOPIA』を制作している。
本作『いるかにうろこがないわけ』は、2023年11月にSteamにて無料公開された作品だ。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で110件中89%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。やりごたえのある難易度や、戦いに忙しくストーリーを読んでいる余裕がないため、いるかにうろこがないわけはわからなかったという声が寄せられつつも、高い評価を得てきた。
本Nintendo Switch版は、そんなSteam版をベースにいくつかの追加要素が導入されている。Nintendo Switchでの発売ということで、コントローラー操作に対応し、SE/BGM音量の設定機能が追加。さらに見返し機能が搭載されており、到達したステージまでの文章がまとめて読めるという。本バージョンでは、ゲーム内の機能によって落ち着いているかにうろこがないわけを追いかけられるのだ。またクリア後の要素として、BGMが聞けるサウンドギャラリーが登場。「いるかモード」では、初期装備+回復なしでのステージ攻略に挑戦できるそうだ。少し親切になった有料版となるのだろう。
『いるかにうろこがないわけ』Nintendo Switch版は、通常価格300円で7月25日発売予定だ。またPC(Steam)版は、無料配信中となっている。