『FF14』海外コミュニティにてネットミーム画像再現が突如流行
スクウェア・エニックスが手がける『ファイナルファンタジーXIV』(以下、FF14)に向けて、最新拡張ディスク「黄金のレガシー」が7月2日に正式リリースされた。この7.0アップデートにあわせて実施されたグラフィックスアップデートでは、プレイヤーキャラクターの表情がより豊かになった。このことによりSNS上では、一部プレイヤーにより、アニメやゲームのキャラ、そしてネットミームなどを再現した投稿が集まっているようだ。海外メディアKotakuが伝えている。
「黄金のレガシー」では、エオルゼアの遥か西方に位置する「トラル大陸」で繰り広げられる新たなストーリーが展開。そのほかさまざまなクエストや要素の追加がおこなわれ、システムにも調整が加えられた。そのうちのひとつが、グラフィックスアップデートだ。
第一次グラフィックスアップデートと銘打たれた当アップデートでは、プレイヤーキャラクターの髪や顔のテクスチャが調整された。また肌や毛並みのテクスチャや、ライティングの受け方などにも変更が入っている。そしてキャラクターモデルが更新されたことでキャラクターの表情がさらに細かく表現可能になったようで、与える印象も大きく変わったといえるだろう。
そんなグラフィックスアップデートに関連して、本作の一部プレイヤーはアニメや漫画などの一場面を再現したり、ネットミーム化している画像を『FF14』上で再現したりしている。それらの画像は「#gfacials」というハッシュタグで共有されており、X上で広く流行を見せているようだ。
発端と思われるのはFeristal J氏の以下の投稿だ。同氏はアニメキャラクターの印象的な顔を、本作のプレイヤーキャラクターに再現させるという催しを実施。その際に用いられる整理用のハッシュタグが「#gfacials」だったようだ。開催理由としては、「黄金のレガシー」にて新しくなった顔に慣れるため、とされている。グラフィックスアップデートで、プレイヤーキャラクターたちの与える印象ががらりと変わったというのも、Feristal J氏の投稿の背景にあるのだろう。
Feristal J氏の投稿を受けて多くの“再現画像”がX上に寄せられた。しかし再現の対象はFeristal J氏の“お題”にとどまらず、多岐にわたっている。もはや一部ユーザーの間ではネットミームを再現することそのものが目的となって、盛り上がりを見せているようだ。たとえば映画「シュレック」シリーズに登場するシュレックの表情を再現した画像では、やや上目遣いな目線、そして真一文字に結ばれた唇がよく再現されている。また映画「バンパイア・キッス」における、ニコラス・ケイジ氏演じるピーター・ロウの迫真の表情の再現も。同氏の目力に負けず劣らずの迫力である。
さらには画像の加工まで巧みに用いて、“ネットミーム化している画像”を再現するユーザーも登場。具体的には、Kirin J Callinan氏による楽曲「Big Enough」のミュージックビデオの一場面の再現などが見られる。ミュージックビデオでは、フィーチャリングされた歌手Jimmy Barnes氏がカウボーイハットを被り、上空で叫ぶ場面が存在している。その場面のシュールさとBarnes氏の迫真の表情、そして圧倒的な声量が面白がられているようで、このシーンは海外を中心に、何か叫ぶような出来事があったときに差し込まれたりするなどして、ネットミーム化している。Mama Manon氏はそれを『FF14』上で再現したようだ。
なおそれぞれの投稿では、明言はされていないものの、非公式Modが利用されている可能性もある点は留意したい。『FF14』は過去に、運営チームとしては外部ツールの利用について禁止というスタンスを示している(関連記事)。
『FF14』は、PC(Steam/Windows/Mac)/PS4/PS5/Xbox Series X|S 向けに発売中だ。
© SQUARE ENIX
【UPDATE 2024/7/12 16:43】
画像の撮影においてModが利用されている可能性について追記