人気MOBA『Dota 2』アプデでなぜか“格ゲー”がサプライズ実装。イベント内にて無料でプレイ可能、マルチプレイ対応のValve発“新作格闘ゲーム”
Valveは7月10日、『Dota 2』において行われたCrownfallアップデートで突如対戦格闘ゲームを実装した。タイトルは「Sleet Fighter 2:Immortal Combat」。CrownfallアップデートのAct3イベントの報酬として用意されており、5名のプレイアブルキャラクターが実装。『Dota 2』クライアント内において無料で遊ぶことができる。
『Dota 2』は、Steam運営元である Valveが手がける基本プレイMOBA系ゲームだ。プレイヤーたちは5対5のチームに分かれ、アリーナにて対決。攻め込むルートの選択や仲間との連携など戦術を重ねつつ、敵チーム本陣の破壊を目指していく。本作はSteamにおいて、連日ピーク時で70万人前後の同時接続者数を誇る人気作品でもある(SteamDB)。2013年の正式リリース時から、絶大な人気を保ち続けているタイトルだ。
そんな本作には、7月10日に実施された Crownfall アップデート、およびそのストーリーイベントのAct3の報酬として突如2D格闘ゲームが実装された。『Dota 2』を所有しているプレイヤーであればホーム画面からイベントにアクセスすることで、だれでも無料で遊ぶことが可能となっている。タイトルは「Sleet Fighter 2:Immortal Combat」となっており、有名2D格闘ゲームシリーズの『ストリートファイター』シリーズや『モータルコンバット』シリーズを彷彿とさせる遊び心あふれるタイトルとなっている。本モードにはTusk、Shendelzare、Bristleback、Dawnbreaker、Marci、の5 名のキャラクターが実装されており、各ファイターには専用の必殺技のほか、何種類かのスキンなども含まれている。
ゲームはCPUと対戦することができるシングルプレイヤーモードのほか、オンラインでフレンドと対戦したり、2つ目のコントローラーを使用してローカルプレイ可能なマルチプレイヤーモードが存在。実際に対人戦を繰り広げることもできる。操作は方向キーおよびWASDキーによる四方向の移動と、スペースキーによる通常攻撃、Altキーによるスペシャル攻撃が可能。コントローラーにも対応している。
本モードは無料で獲得可能なイベント報酬のひとつであり、あくまでおまけのようなモード。本格的な対戦格闘ゲームのような完成度というにはまだ遠いところがある。とはいえ、「Sleet Fighter 2:Immortal Combat」のサプライズ配信を受けてさっそく『Dota 2』コミュニティでは盛り上がりを見せている模様。早くも実装キャラクターのTierリストが作成されたり、キャラクターや必殺技の性能について議論が交わされている様子もうかがえる。一種のお祭りのようなかたちで『Dota 2』ファンには好意的に受け入れられているようだ。
Crownfallイベントについては10月までの開催となっており、イベント終了後は本モードも遊べなくなることが予想される。Valveの手がける“新作格闘ゲーム”に興味のある方はこの機会にプレイしてみるとよいだろう。
『Dota 2』はPC(Steam)にて基本プレイ無料で配信中。「Sleet Fighter 2:Immortal Combat」はCrownfallイベントAct3の報酬として、『Dota 2』クライアントにて無料で遊ぶことが可能だ。