テンセントのローグライトハクスラTPS『SYNCED』9月9日サービス終了へ。プレイヤー数伸び悩み、リリースから1年で幕を下ろす
パブリッシャーLevel Infiniteは7月9日、基本プレイ無料のマルチプレイSFシューター『SYNCED(シンクド)』のサービスを、9月9日12時をもって終了すると発表した。本作は2023年9月8日に正式リリース。リリースから1年でのサービス終了となる。
『SYNCED(シンクド)』はポスト・アポカリプス世界を舞台とした三人称視点SFシューターだ。対応プラットフォームはPC(Steam/Epic Gamesストア)。本作の舞台は「大崩壊」と呼ばれる世界的大災害に見舞われた近未来の世界。本作におけるプレイヤーは、生き残った人類のなかでナノと“シンクロ”する力を有した「ランナー」と呼ばれる存在だ。大崩壊後に封鎖された区域「メリディアン」の中には、かつての世界で集約されていた知識が点在している。ランナー達はこの追憶の欠片を追い求め、危険の蔓延るメリディアンの中へと乗りこんでいく。
本作にはPvPとPvEモードが存在。各モードにはルーターシューターの要素も盛り込まれており、プレイを通して手に入る資源を利用することでキャラクターの強化や武器MODをアンロックしていくことが可能であった。異なった特性をもつナノを上手く使役して戦うシステムが特徴であった。
本作は2023年9月8日に正式リリース。リリース当初はピーク時で同時接続ユーザー数1万人を記録するなどの一定の賑わいを見せたが、その後は100人前後で推移するなどプレイヤーベースが大きなかげりを見せていた(SteamDB)。またSteamユーザーレビューにおいては本稿執筆時点で約4900件中好評率66%の「賛否両論」ステータス。クライアントの不安定さやコンテンツ不足のほか、プレイヤーベース減少によってかマッチメイキングに時間かかる点などが課題点として指摘されている。
リリース後も継続してアップデートが実施され、シーズン2である「サイバーサファリ」が3月14日に配信開始されていたものの、そうした状況の挽回には至らなかったようだ。『SYNCED』運営チームは7月9日、日本時間9月9日12時をもって本作のサービスを終了すると発表した。サービス終了に向けて、本作の新規ダウンロードも停止。そしてゲーム内通貨「エンピレア」、「シリング」及び「タックスコイン」の販売停止が行われており、こちらについては後日払い戻しが行われる予定。また払い戻しの申し出にあたってはゲーム内「ショップ」画面のスクリーンショットが必要になるとのこと。詳細は追って告知されるようだ。
本作の開発を手がけるのはテンセントゲームズ傘下のNExT Studios。またテンセントゲームズのブランドLevel Infiniteから展開されていた。グラフィック面などリッチな部分も見られ一定の注目を集めたものの、プレイヤーベースの伸び悩みなどの課題もあり、リリース後1年でのサービス終了が決定されたようだ。
『SYNCED』は9月9日12時にサービス終了予定だ。