ピザが戦う無料ローグライクサバイバー『Pizza Hero』の有料化が突如発表。“そう遠くないうち”に無料配信終了へ
デベロッパーのAstro Houndは7月9日、無料で配信されているローグライクアクションゲーム『Pizza Hero』について、今後有料化する見込みであると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。有料化のタイミング、及び価格については未定。本稿執筆時点では無料ダウンロード、およびライブラリへの追加が可能であると確認できた。
本作は、いわゆる『Vampire Survivors』の流れを汲むサバイバー系アクションゲームだ。『Pizza Hero』の主人公は、ピザ。空を飛ぶ一切れのピザが、四方八方から襲い来るモンスターの大群やボスと戦う。基本的なシステムは『Vampire Survivors』などに似ており、倒した敵がドロップする経験値アイテムを集めてレベルアップすると、ランダムに3つ提示された中からいわゆるアップグレードである“トッピング”を獲得可能。敵への攻撃はオートで、一定距離を無敵ダッシュできるクールダウン制のアクションも用意されている。
また特徴的な要素のひとつとして、ペットの存在が挙げられる。初期段階では黒い犬が共に行動し、マップ上にドロップした経験値アイテムやお金を集めてきてくれるのだ。プレイヤーが、ある程度攻撃に集中できる仕組みだといえる。また、マップを探索すると檻に捕らえられた動物を発見できることがあり、救出すると追加のペットとして連れて行くことが可能。なお、お金は恒久的なアップグレード要素のアンロックなどに使用できる。
本作は6月28日に無料で配信を開始。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で40件中97%が好評としており、サバイバー系アクションゲームとして一定の完成度にあることや、自動でアイテムを収集してくれるペットシステムの存在によってゲームプレイに集中できる点などが評価されている。そして同時接続プレイヤー数においては、ピーク時に9000人以上を記録している(SteamDB)。
しかし前述のピーク時には、10分程で同時接続者数が2桁から9000人近くに増加し、10分経過したタイミングで2桁に戻るなどといった、やや不自然な同時接続プレイヤー数の乱高下がみられる。またピーク時のタイミングではSteamコミュニティ内でトレード可能なアイテムのゲーム内での排出率アップや、新アイテムであるPizza Tokenの導入がおこなわれている。この種のアイテムを巡っては、コミュニティマーケットでの売買を通じて利益を得ることを目的に、Botも駆使して大量収集するユーザーが存在するとみられている(関連記事)。本作もそうしたBotの影響を受けている可能性が考えられるかもしれない。現在も急激に短時間で500人近くが接続を繰り返す、といった動きが確認できるものの、それ以外の時間帯ではおよそ2桁の同時接続プレイヤー数で推移をしているようだ。
そんな本作であるが、リリース当初より無料でプレイすることが可能であった。しかし7月9日のSteam公式ニュースハブにおける告知により、本作が今後有料での配信となることが発表された。同ニュースでは、無料で入手できる期間は「長くは続かない(offer won’t last long.)」といったこともアナウンスされており、どうやら開発元のAstro Houndにとっては、本作の無料リリースは期間限定のプロモーションというかたちであったようだ。具体的な有料化のタイミング、及び価格については明確に告知されていないものの、告知後すぐに有料化する可能性もありうるだろう。
ちなみに本稿執筆時点では無料で入手可能であることが確認できた。無料配布期間中にライブラリに追加しておくことで、今後も恒久的に無料で遊ぶことができることが明言されている。興味のある方は今のうちに本作をライブラリに追加しておくとよいかもしれない。
『Pizza Hero』は、PC(Steam)向けに無料配信中だ。有料化の時期、及び価格については現在も未定。またiOS/Android版も配信されている。