自称彼女の正体推理ゲーム『Inverted Angel』7月5日配信へ。自由入力した推理をAIが“だいたいのニュアンス”で判定

ゲーム開発者のSCIKA氏は7月5日、『Inverted Angel』を7月5日19時にリリースすると告知した。見知らぬ女性の正体にへAIによるニュアンス判定と共に迫るミステリーADVだ。

開発者のSCIKA氏は7月5日、『Inverted Angel』を7月5日19時にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)となっている。本作は6月末のリリースを目指して制作が進められていたが、Steamの審査の関係もあり7月5日のリリースとなったようだ。

『Inverted Angel』は、恋人を名乗る見知らぬ女性の正体にAIによるニュアンス判定と共に迫る、Kawaii FutureミステリーADVだ。本作では、ある日主人公の住むアパートの部屋へ、見覚えのない女性が突然訪ねてくる。インターフォン越しに対応したところ、彼女は主人公の恋人だと主張。扉を開けてくれないことに憤っている。さらに彼女は、本当の知り合いであるかのように色々なことを知っており、話の辻褄もあっている。しかし主人公にとって、彼女は知らない女性であるのだ。

そのまま放っておくわけにもいかないと考えた主人公は、話をあわせながら彼女が何者なのか探る。アパート大家の語る奇妙な話や、なぜか繋がっているメッセンジャーアプリ。インターフォン越しの会話によってヤンデレ気味な女性の正体へと迫る、推理と会話が繰り広げられる。

主人公は自称彼女との会話によって、状況を推理していく。ストアページによると、本作にはすべてに辻褄のあう真相があるはずだという。プレイヤーは対話によって、彼女の正体へとたどり着こうとする。

具体的には、本作ではプレイヤーが入力した推理によって、物語が分岐する。彼女がただのストーカーである、自身が記憶喪失であるなどと入力すると、AIが自然言語処理によって“だいたいのニュアンス”を判定。物語前半では、入力した推理によって展開が変化し、後半の推理パートではあっていれば先に進めるという。本作では選択肢の代わりに、AIの判定によってストーリーが進行するわけだ。なおストアページによると、本作ではEmbedding AIが採用されており、AIがプレイヤーの入力した文章と用意されたシナリオパターンの類似度を判定する。テキストを含めて、すべてのコンテンツは開発者によって制作されているそうだ。

 


本作は、開発者のSCIKA氏が手がけている。過去作としては、『籠目の森』『D.D.Girl 』などがブラウザ向けに公開中。X(旧Twitter)アカウントなどを見る限りでは、音楽やスマートフォン向けのゲームも手がけてきた。

本作『Inverted Angel』ではSCIKA氏が制作。イラストレーターのa37氏がイラストを担当している。さらにSCIKA氏のYouTubeチャンネルでは主題歌も公開中。また本作は、「東京ゲームショウ2024」のselected indie 80に選ばれており、同イベントに出展予定であるそうだ。


『Inverted Angel』は、PC(Steam)向けに7月5日19時リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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