酒場運営ゲーム『タヴァントーク』Steamで高評価スタート。“ファンタジー世界版『コーヒートーク』”として好評、振る舞うドリンクが冒険者の運命を決める

Gentle Troll Entertainmentは6月21日、ファンタジー酒場経営ゲーム『Tavern Talk(タヴァントーク)』を発売した。さっそく多数のレビューが寄せられ、好評を博しているようだ。

Gentle Troll Entertainmentは6月21日、『Tavern Talk(タヴァントーク)』を発売した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示にも対応している。同作にはさっそく多数のレビューが寄せられ、好評を博しているようだ。


『Tavern Talk』はファンタジー世界アステリアを舞台に、酒場を経営するゲームだ。プレイヤーは宿屋兼酒場である「旅人亭」のオーナー。そこで振る舞われる飲み物には、運命を変える力があるのだという。『ダンジョンズ&ドラゴンズ』の影響を受けたという本作では、魔法使い、エルフ、人狼の女剣士など、さまざまな職業や種族の客が訪れる。訪問した客を会話でもてなしつつ、冒険に役立つドリンクを作るのがオーナーの仕事だ。

プレイヤーが提供する魔法の飲み物は、ステータスを強化する効果が付与されている。強化できるステータスは敏捷力、知力、 耐久力、筋力、魅力の5つ。調合する材料の配分により、上昇する能力が異なるのだ。訪れた人々がこのあとどんなクエストに向かうのか、今の彼ら彼女らに必要なステータスは何なのか、といったことを会話から見極めつつ、ニーズに合ったドリンクを提供するのが本作の肝だ。そして、ドリンクを提供された客は、その影響でクエストの成否が変化する。旅人亭のオーナーとしての責任は、決して軽いものではないのだ。ちなみに、調合に失敗した飲み物はペットドラゴンのAnduがすべて飲み込んでくれる。

 


客との会話は、交流を深めたりドリンク作りの手がかりになるだけではない。時には客から「危険な人狼がうろついている」といった噂話を聞くことがある。異なる客からそうした噂話の断片を集めることで、「人狼を追い払う」といったクエストを制作することができるのだ。そうして酒場に掲示するクエストを充実させていくのが、オーナーのもう一つの仕事だ。また、アステリアでは世界を脅かす異変も起きている。断片的な情報をかき集め、繋ぎ合わせることで徐々に世界の危機も明らかになってゆくだろう。

 


本作は本稿執筆時点で337件のSteamユーザーレビューが寄せられ「非常に好評」のステータスを獲得している。本作の魅力として多く挙げられているのが、多種多様なキャラクターとの交流だ。本作に登場する客は18人以上とされ、それぞれ種族や職業、種族や背景が異なる。そうしたキャラクターたちが織りなすストーリーのほか、ゲーム全体のビジュアルや雰囲気もまた好評のようだ。また日本語ユーザーからは日本語翻訳の品質も評価を受けている。

また、レビューにおいては本作を『Coffee Talk』になぞらえるユーザーも多く見られる。実際本作の開発元であるGentle Troll Entertainmentは、本作を作るにあたって似たコンセプトの『Coffee Talk(コーヒートーク)』や『VA-11 Hall-A』から影響を受けたそうだ。

『ダンジョンズ&ドラゴンズ』を下地にしたファンタジー世界でありながら、プレイヤーが戦闘や冒険をしない点が特徴の本作。『Coffee Talk』風のゲームプレイを踏襲しつつ、ファンタジーの世界観で飲み物を客に提供して交流できる点から好評な滑り出しを見せている。Steamストアページではデモ版も配信されているため、興味のある人はまずデモ版で遊んでみるのもいいだろう。

『Tavern Talk』はPC(Steam)向けに発売中。リリース記念セールとして、7月5日まで10%引きの1782円で購入が可能となっている。また、DLCとして『ダンジョンズ&ドラゴンズ』で使用可能なマップやシナリオ、タロットカードなども販売されている。

Rikuya Melichar
Rikuya Melichar

ゲームだいすき。独特の世界観や没入感があるゲームが好きで、気付いたら流行りのゲームを尻目にずっと遊んでたりします。

Articles: 105