『ドラゴンクエストIII』HD-2D版、開発元がひっそり交代していた。アートディンクと浅野チームが『トライアングルストラテジー』以来のタッグで開発中

スクウェア・エニックスは6月18日、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』を11月14日に発売すると発表した。本作は「浅野チーム」とアートディンクが共同開発していることが明らかになっている。

スクウェア・エニックスは6月18日、HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』(以降、ドラゴンクエストIII)を11月14日に発売すると発表した。本作は2021年の発表当初、スクウェア・エニックスの「浅野チーム」とあまた株式会社が共同で開発することが伝えられていた。一方、今回公開された公式サイトによると、あまた株式会社に替わって、アートディンクが開発を手がけているという。

『ドラゴンクエストIII』は、エニックスが1988年にファミリーコンピュータ向けに発売したRPGだ。『ドラゴンクエスト』シリーズの3作目であり、「ロト」シリーズ3部作の最終作である。勇敢な戦士オルテガの子として生まれた主人公が、16歳の誕生日を迎えた日。主人公は、亡きオルテガの遺志を継いで魔王バラモスを倒すという使命を与えられ、仲間たちと共に世界を救うための旅に出る。


HD-2D版『ドラゴンクエストIII』は、ドット絵に奥行きのある3Dグラフィックを融合させた「HD-2D」グラフィックでオリジナル版を再構築する作品だ。対応プラットフォームはNintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)。公開されている映像などからは、新たな職業が追加される可能性も示唆されている(関連記事)。

HD-2D版『ドラゴンクエストIII』は2021年5月に発表(関連記事)。開発には浅野智也氏が率いるスクウェア・エニックスの第二開発事業本部ディビジョン6、通称「浅野チーム」(以下、SQEX浅野チーム)が携わる。アクワイアと共同開発された『オクトパストラベラー』など、「HD-2D」グラフィックの作品をさまざま手がけてきたチームだ。そしてHD-2D版『ドラゴンクエストIII』においては当初、ゲームパブリッシングやVR向けタイトルなどの開発を手がけているあまた株式会社との共同開発となることが伝えられていた。

その後約3年にわたって公式からの続報がなかったものの、今回ついに発売日が発表された格好だ。あわせて公式サイトも公開され、このなかでは開発元についても紹介。現在本作はSQEX 浅野チームと株式会社アートディンクが開発を担当しているという。発表から3年の間に、開発元の交代がおこなわれたようだ。

アートディンクといえば『A列車で行こう』シリーズなどの開発元として知られる会社だ。またSQEX 浅野チームとは、2022年3月発売の『トライアングルストラテジー』を共同開発していた。同作でもHD-2Dグラフィックは持ち味となっており、タクティクスRPGとして立体的な斜め見下ろし型マップが描かれていた。HD-2D版『ドラゴンクエストIII』では両社がふたたびタッグを組み、開発を手がけている模様だ。

『トライアングルストラテジー』

約3年ぶりの続報として、11月14日に発売されることが明かされたHD-2D版『ドラゴンクエストIII』。今回はゲームプレイ映像も披露されており、開発元のバトンタッチもあったものの、着実に開発は進められているのだろう。なお本作の発売日発表と共にHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』がサプライズ発表され、2025年に発売されることも告知されている。Steamストアページによればこちらの開発もアートディンクと浅野チームがタッグで手がけるようだ。

HD-2D版『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』は、Nintendo Switch/PS5/Xbox Series X|S/PC(Steam/Microsoft Store)向けに11月14日に発売予定(Steam版は11月15日)。

【UPDATE 2024/6/19 16:32】
HD-2D版『ドラゴンクエストI&II』の開発元について調整

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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