『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』では「第1作目のエンディング」をプレイヤーが選べる。人それぞれの “マックスの物語”を反映できる
『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』について6月14日、本作のゲームディレクターJonathan Stauder氏、およびナラティブディレクターのFelice Kuan氏が「Reveal Livestream」にてさまざまな情報を公開。そのなかで、『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』では、第1作目のエンディングを“選べる”ことが明かされている。
『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』は、アドベンチャーゲーム『ライフ イズ ストレンジ』シリーズの最新作だ。『ライフ イズ ストレンジ ビフォア ザ ストーム』や『ライフ イズ ストレンジ トゥルー カラーズ』を手がけたDeck Nineが開発を担当する。対応プラットフォームはPC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|Sで、10月30日に発売予定。また、Nintendo Switch向けにも発売が予定されている。本作では、DON’T NODが手がけたシリーズ第1作の主人公であるマックス・コールフィールドが、成長した姿でふたたび主人公として登場し、新たな物語が描かれる。
本作にてマックスは、バーモント州北部にある名門カレドン大学にて写真講師になっており、新たな生活を送っているという。しかしあるとき親友のサフィの死を目撃したマックスには、並行世界を移動する不思議な力が発現。殺されたはずの親友が生きている並行世界を訪れる。マックスは並行世界を行き来しながら、親友の死の真相に迫っていくことになるという。
なおマックスが主人公となっていた『ライフ イズ ストレンジ』第1作では、当時の彼女が5年ぶりに訪れた故郷の街「アルカディア・ベイ」が舞台となっていた。写真家志望であった彼女は、ブラックウェル高校に編入。突然時間を巻き戻す超能力に目覚めた彼女が、再開を果たした親友のクロエなどの故郷の人々と関わりながら、アルカディア・ベイで起こる異変に巻き込まれていく物語が描かれた。
そんな第1作では、プレイヤーの決断によって結末が分岐していた。そのため、本作『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』がどのエンディングから続く物語なのかはファンの注目を集めていた。そして今回、本作公式YouTubeチャンネルにて情報番組「Reveal Livestream」を公開。このなかで開発者により、本作ではプレイヤーが「第1作のエンディングを選択できる」ことが明かされている。
「Reveal Livestream」には本作のゲームディレクターJonathan Stauder氏、およびナラティブディレクターのFelice Kuan氏が出演。Felice氏によると本作では、ゲーム冒頭のマックスとサフィの会話の中で自然とアルカディア・ベイについて触れられ、選択肢を通して第1作での物語の結末を決定できるという。Jonathan氏によればこれには第1作をプレイしていないユーザーに配慮する狙いもあるそうだ。『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』から遊び始めても、マックスについて知っておくべきすべてを本作で知ることができるとのこと。
なおJonathan氏は本作の開発において、第1作のすべてのエンディングを尊重することが重視されたと説明。シナリオ上でもいずれかのエンディングが“正史”にならないようになっているそうだ。マックスの考え方や日記、SMSも含むほかのキャラクターとのやり取りにおいても、第1作のすべてのエンディングを尊重するような作りになっているとのこと。第1作の結末に関わらず、違和感なく遊べるように物語が展開されるのだろう。
2015年の発売から今年で9周年を迎えた『ライフ イズ ストレンジ』(国内版は2016年発売)。ティーンエイジャーの複雑な内面を描きつつ展開されるスリリングな物語などが国内外で高い評価を受け、根強い人気を博す作品だ。プレイヤーの選択肢で物語が自然な変化を見せる点も特徴で、特に結末にはそれぞれプレイヤーの葛藤も反映されているだろう。そうした点への配慮として『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』のマックスの新たな物語では、すべてのエンディングが尊重されていることが明かされたかたちだ。
『ライフ イズ ストレンジ ダブルエクスポージャー』はPC(Steam)およびPS5/Xbox Series X|S向けに、10月30日に発売予定だ。Nintendo Switch向けにも発売が予定されている。