クトゥルフ神話題材・精神科医ホラー『海鳥野ガクの精神鑑定録』Steam版6月24日頃配信へ。奇妙な幻聴が聞こえる少年を診察しつつ“神話生物”から生き延びる

ゲーム制作サークルいもチャイ屋は6月11日、『海鳥野ガクの精神鑑定録』のSteamストアページを公開した。クトゥルフ神話要素のある短編サスペンスホラーADVである。

ゲーム制作サークルいもチャイ屋は6月11日、『海鳥野ガクの精神鑑定録』のSteamストアページを公開した。同作はフリーゲームとして、BOOTHおよびノベルゲームコレクションにて公開中。Steam版は公開中のバージョンと同じ内容になっており、6月24日頃の配信が予定されているそうだ。

『海鳥野ガクの精神鑑定録』は、精神科医として奇妙な患者を担当し神話生物から生き延びる、クトゥルフ神話要素のある短編サスペンスホラーADVである。本作のメインキャラクター・海鳥野ガク(ミドリノガク)は、15歳の少年だ。彼は複雑な家庭環境の生まれで、5歳の頃から養護施設で育ってきた。中学卒業を機に母親と暮らす予定だったが、彼は一時帰宅中に母親を包丁で襲う。海鳥野ガクには軽度の統合失調症の症状が見られ、事件を起こした際にも「母親を刺せ」という幻聴が聞こえたそうだ。

本作の主人公である道島は、XX精神病院に務める今年30歳の精神科医だ。ある日道島は、入院してきた患者・海鳥野ガクの担当医となる。しかし時を同じくして、病院内では奇妙な出来事が発生。クトゥルフ神話を題材とした出来事が、精神科医の視点から描かれていく。

 


精神病院での出来事は、一部画面内の調査要素をまじえてノベルゲームとして展開されていく。主人公の道島は、診察を通して海鳥野ガクの病状を探る。診察時には選択肢を選ぶことで、患者への質問内容を決定。おかしな出来事が起こった際などには、画面上をクリックして周囲を調査する要素も用意されている。診察や調査といったシーンを挟みながら、テキストを中心に海鳥野ガクの抱える奇妙な幻聴の正体などが明かされていくのだ。一部アニメーションを用いた演出も本作の特徴だろう。

また本作は、クトゥルフ神話を題材としているものの、クトゥルフ神話の知識がなくともプレイに支障はないという。プレイ時間は1時間程度。1つのTRUE ENDに対して、8つのBADENDも待ち受けている。おかしな患者とクトゥルフ神話にまつわる出来事が、緊張感をもって展開されていた。


本作は、ゲーム制作サークル・いもチャイ屋が制作している。公式サイトによると同サークルでは、シナリオ/イラストなど担当の おちゃチャイ氏と、プログラミング/アニメーションなど担当のしばいもEX氏がフリーゲームを作っているという。本作は、5月30日にフリーゲームとして公開。X(旧Twitter)上では、制作中や公開後のポストが一定の注目を集めていた。

しばいもEX氏のポストによれば、Steam版は「steamに自分のゲームがあったらかっこいいかな」という気持ちから申請。Steam版は追加要素などはなく、公開中のバージョンと同じ内容がプレイできるそうだ。またサークル・いもチャイ屋では、謎多き4人の父親などが登場する連続通り魔事件にまつわるゲームが製作中となっている。


『海鳥野ガクの精神鑑定録』Steam版は、6月24日頃に配信予定だ。また同作は、BOOTH/ノベルゲームコレクションにて、PCやブラウザ向けに公開中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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