「Summer Game Fest」で登壇したゲーム開発者Sam Lake氏、数々のトレイラーを差し置いて脚光浴びる。頑張りダンスがよかった

本日6月8日に放送されたショーケースイベント「Summer Game Fest 2024」のライブ配信において登壇したRemedy EntertainmentのSam Lake氏を、「“MVP”に推薦したい」との意見が一部から寄せられている。

本日6月8日に放送されたショーケースイベント「Summer Game Fest 2024」のライブ配信において登壇したRemedy EntertainmentのSam Lake氏を、「“MVP”に推薦したい」との意見が一部から寄せられている。特にMVPを決めるようなイベントではないものの、ユーザーは同氏の“頑張り”を称えているようだ。

「Summer Game Fest」は、ゲームジャーナリストのGeoff Keighley氏が主催する大規模ゲームイベントだ。新型コロナの影響でE3やGamescomが中止されるなか、オンライン配信型のゲームイベントとして2020年にはじめて開催。2023年にはアメリカ・ロサンゼルスにあるYouTubeシアターにて観客を動員するオフラインイベントとしても開催された。

今年のSummer Game Fest 2024も昨年同様YouTubeシアターにてオンライン・オフラインの双方で開催。業界各社のショーケースイベントや業界人やインフルエンサー向けのハンズオンイベントなども催される一大イベントとなっている。そんな同イベントの皮切りとなるオープニングライブが日本時間6月8日6時から約2時間にわたって開催。このなかで登壇したとある人物が今年のSummer Game Festの“MVP”ではないかとして、注目を集めている。


話題の人となっているのは、Remedy Entertainmentにてクリエイティブディレクターなどを務めるSam Lake氏だ。同氏は2023年10月発売のスタジオの最新作『Alan Wake II』にてディレクターやリードライターなどを兼任。さらには同作のキャラであるアレックス・ケイシーのキャラモデルを担当していた人物だ。

今回のSummer Game Fest 2024ではそんなSam氏が自ら登壇し、『Alan Wake II』のパッケージ版デラックスエディションおよびコレクターエディションを今年秋に発売すると発表。さらに本作初のDLC「Night Springs」を発表し、“24時間以内”に配信することを告知した。DLCでは3つのエピソードが収録されるといい、ifストーリー(What if)が描かれるとのこと。

さまざまな作品や新情報が発表されたSummer Game Fest 2024のなかでも、同DLCは発表後すぐさまリリースされる点で注目を集めている様子。『Alan Wake II』は昨年The Game AwardsでBest Narrativeなどの3部門を受賞するといった、高い評価を受けた作品だ。新展開が待ち望まれていただけに、発表からサプライズ的に配信される点が喜ばれているようだ。

とはいえSam氏を今回のSummer Game Festの“MVP”として推薦するユーザーは、同氏が発表した内容だけでなく、同氏自身の「行動」にも目を向けている。というのも、Sam氏が登壇の際には『Alan Wake II』の作中曲「Herald of Darkness」が流れていた。初めは普通に登場したSam氏だったが徐々にノリノリになっていき、個性的なダンスを披露していた。


これは作中のとある実写シーンにおいて、同じく「Herald of Darkness」と共に主人公のひとりであるアラン・ウェイクや、Sam氏が演じるアレックス・ケイシーらが踊っていたダンスだ。ちなみに公式は同実写シーンをOfficial Music Videoとして動画化し、本稿執筆時点で932万回もの再生数を記録している。


本作はベースがホラーゲームなこともあり、上述のダンスシーンは不思議な振り付けも相まって特に強烈な印象に残るシーンのひとつといえるだろう。Sam氏は発表の掴みとなるファンサービスとしてか、あるいは実写映像の収録時を思い出してか、ついつい踊り始めたようだ。

とはいえSam氏はすぐに照れくさそうに曲を止めるようにスタッフに促し「もう十分だろう」とコメント。「僕がステージに登壇させてもらうための唯一の手段だったんだ」と踊りを強制されたかのような冗談を述べ、会場を和ませていた。ちなみにそんなSam氏のダンスをさっそくグリーンバックの素材化するユーザーも現れている。


そうして今回のSummer Game FestではSam氏のダンスやサプライズ発表は、ひときわ注目を集めている様子。ほかに踊りを披露するような登壇者がいなかったことも、同氏のパフォーマンスが目立っている理由だろう。Sam氏の“頑張り”を称えて、MVPが選出されるようなイベントではないにもかかわらずMVPに推薦したがるユーザーも見られる。いずれにせよ、同氏の登壇や発表は視聴者の印象にバッチリ残ったようだ。

なおThe Game Awards 2023においておこなわれたライブパフォーマンスでは「Herald of Darkness」が演奏され、アラン・ウェイク役のIlkka Villi氏と共にSam氏はダンスを披露。照れも垣間見えるにこやかな表情ながらも、しっかりとした振り付けの踊りを見せていた。今のところSam氏はGeoff Keighley氏主催のゲームイベントでは連続でダンスを披露しており、今後のイベントでも“ステージに登壇するために”踊るのかは注目される。


ちなみにSam氏といえば、Remedy Entertainmentの初期の作品『Max Payne』でも主人公の顔のモデルを務めていたことでも知られる。『Alan Wake II』ではそんな同氏が久しぶりにゲームキャラとしての出演を果たした点も注目を集めていた。同氏もアレックス・ケイシーのキャラクター性を気に入っている様子で、特にコーヒーを飲む仕草の再現を動画に収めてSNSに投稿しまくっている。ダンスについても照れくさそうに踊っているものの、実はお気に入りなのかもしれない。

Alan Wake II』はPC(Epic Gamesストア)およびPS5/Xbox Series X|S向けに発売中。DLC「Night Springs」は明日の午前7時ごろまでに配信される見込みだ。トレイラーを見るにDLCでもSam氏がモデルになったキャラが登場するようで、どのような活躍を見せるのか注目される。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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