諸国放浪オートバトル戦略ゲーム『ソングス・オブ・サイレンス』早期アクセス配信開始。マルチ対応、カードを駆使して戦略を練りすべてを滅ぼす「沈黙」に挑む


デベロッパーのChimera Entertainmentは6月4日、『ソングス・オブ・サイレンス(Songs of Silence)』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)で、Steamでの価格は税込4500円で、リリース記念セールとして6月19日まで10%オフの4050円で販売されている。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『ソングス・オブ・サイレンス』はターン制のストラテジーゲームだ。物語主導のシングルプレイ用キャンペーンモードと、ランダム生成マップにて最大6人で争うマルチプレイモードが収録される。プレイヤーは3種類の陣営が存在するファンタジー世界にて戦略を練り、覇権を争うことになる。


本作の舞台となる世界はかつては一つだったが、神々の戦争にともなって二つに引き裂かれ、光の世界と闇の世界に分かたれている。神々の戦争は光の世界の勝利に終わり、しばらくは両世界に平和が保たれた。しかしあるとき「沈黙(Silence)」と呼ばれる謎の脅威が出現。沈黙は二つの世界を見境なく破壊し、勢力を広げ続けている。キャンペーンモードの主人公となるのは、祖国を沈黙に滅ぼされた若き女王ローレライである。ローレライは安住の地を求めて諸国を放浪し、やがて沈黙に対抗するため光と闇の世界を団結させていく。

ゲームプレイでは自国の領土を発展させつつ、未知の領域が広がるマップにて部隊を移動。敵部隊や敵拠点と戦闘をおこなっていく。戦闘は基本的にオートで進行し、プレイヤーは戦闘カードを使用することで介入することができる。戦闘カードは指定した位置に隕石を落として敵に直接ダメージを与えるものや、増援を召喚するものなど、さまざまな種類が存在する。

さらにカードは戦闘カードのほかにも、戦略マップ上で使用できるものが存在。カードによって街に特定の施設を建てたり、部隊に兵士を雇用したりすることが可能だ。また部隊の指揮官となるヒーローや都市は、それぞれが異なるカードを所有している。ヒーローや都市がもつカードの個性を活かし、内政や部隊編成、そして戦闘をおこなっていくことになる。


本作のサウンドトラックは、『ファイナルファンタジータクティクス』や『ファイナルファンタジーXII』『戦場のヴァルキュリア』など数々の作品の楽曲に携わってきた、崎元仁氏が担当。またグラフィックは、アルフォンス・ミュシャなどのアール・ヌーヴォー画家の作品に触発されているとのこと。そうした崎元氏が手がける音楽面や、色鮮やかに描かれているアートスタイルも本作の特徴となっている。

そんな本作の早期アクセス配信期間は4か月から5か月間を予定。早期アクセス開始時点でゲームの主要なメカニックはすべて用意され、ストーリーモードは全8マップ予定のうち4マップが用意された状態となるという。早期アクセス配信期間を通じてストーリーモードを完結させ、ゲームバランスの改善やコンテンツの追加などをおこなっていく予定とのことだ。


本作を手がけるChimera Entertainmentはドイツ・ミュンヘンに拠点を置くゲームスタジオだ。2006年に設立されたスタジオで、最初の作品としてPC向けのストラテジーゲーム『Windchaser』を2008年にリリース。その後はモバイル向けゲームを多く手がけるようになり、『Angry Birds Epic』など、既存IPのシリーズ作品を複数制作している。本作『ソングス・オブ・サイレンス』は同スタジオにとって久しぶりのPC向けの作品とのこと。自分たちで資金を集め、これまでの開発経験を活かして制作した本作とともに、PCゲームの舞台に帰ってこられたことを嬉しく思っているそうだ。

『ソングス・オブ・サイレンス(Songs of Silence)』はPC(Steam/GOG.com)向けに早期アクセス配信中だ。Steamでの価格は税込4500円で、リリース記念セールとして6月19日まで10%オフの4050円で販売されている。ゲーム内は日本語表示に対応している。また本作は後日PS5/Xbox Series X|S向けにも発売される見込み。