“UIが最悪の敵になる”メタRPG『HYPERFANTASY Mimesis』発表。怪物なき世界で惑星探索の旅、立ちはだかる謎の敵はゲームメカニクスに干渉する
デベロッパーのOnyx Prismは5月28日、『HYPERFANTASY Mimesis』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2025年に配信予定。
『HYPERFANTASY Mimesis』はアクションRPGだ。現時点で本作について明かされている情報は断片的だが、既存のRPGの構造を見直した“脱構築”的な作品となることが謳われている。本作の舞台となるのは、Ereiと呼ばれる惑星である。Ereiはとある事件の影響により、中世的な小屋から未来的な建物までが混在する、奇妙な星となっているという。プレイヤーは特別な任務を帯びてEreiを訪れた主人公・William Marshalとなり、惑星を探検して人々を団結させていく。
本作の世界からは、モンスターはすでに消え去っているとのこと。しかしVoidなる存在によって、人類は脅かされているそうだ。一方で本作の人類は、救済されたいと思っていないという。それでもプレイヤーはVoidと戦うために、Dustによって分断された人々を団結させる必要があるとのこと。Ereiに住むさまざまな人と会話し、味方を増やしていくことになるようだ。会話にはしばしば選択肢が登場し、選択はある程度ストーリーに影響を与えるとのこと。どの程度選択が重要になるかは、現時点では明かせないそうだ。
惑星Ereiを探検する際には、Void-sail Carrierと呼ばれる、空飛ぶ基地を拠点に行動することになるという。セミ・オープンワールドで描かれる世界にて目的地を選び、惑星を探検することができるそうだ。また本作には仲間も登場。専門技能をもつ仲間たちからひとりを選んで、ミッションの供にできるという。仲間たちとどのような絆を結ぶかはプレイヤー次第とのことだ。
本作には戦闘要素も存在するが、バトルはそれほど頻繁におこらないという。ミニマリスト的なシステムデザインが採用されているといい、クラフトなどの要素もないそうだ。本作のプレイ時間の大半は、人里離れた地の探索と思索に費やされることになるという。とはいえ、ストーリーの節目などでは戦闘が勃発。決闘に特化したバトルシステムが展開され、ボタンの連打よりも戦略が重要な戦いが繰り広げられるという。特殊能力や複数の武器も用意されるが、武器の一部は実験的すぎる性能のため、剣を使い続けた方がいいかもしれないとのことだ。
また本作では、あえて奇妙なUI(ユーザーインターフェース)を採用しているという。Voidはゲームのメカニクスを徐々に劣化させ、UIをプレイヤーに立ち向かわせてくるそうだ。ミニマップやGPSも用意されず、自分で手掛かりを探すことになるという。本作の最悪の敵はUIであると謳われており、メタ要素なども織り交ぜたストーリーが展開されるのかもしれない。
本作を手がけるOnyx Prismは、Surcutt-P氏とNivrel氏の2名が運営しているというゲームスタジオだ。Surcutt-P氏がディレクションをおこない、Nivrel氏がプロデュースをおこなっているという。同スタジオとしては本作が初めての作品となるとのこと。なお両名の経歴などは「不明(unknown)」であるそうだ。
『HYPERFANTASY Mimesis』はPC(Steam)向けに、2025年に配信予定だ。