『サイバーパンク2077』開発者、「海に飛び込むと聞ける隠しセリフ」があると示唆。プレイヤーの“万が一の奇行”に備える執念
『サイバーパンク2077』の開発者によると、本作にはイースターエッグとして「海に飛び込む」ことが条件となる特殊なセリフが存在するという。そのほかの詳しい条件は明かされていないものの、開発者はすでに発見者がいることを観測しているようだ。
『サイバーパンク2077』はCD PROJEKT REDが手がけ、2020年12月に発売された一人称視点のオープンワールドアクションゲームだ。舞台となるのはサイバーウェアと呼ばれる技術による肉体改造が一般的になった近未来。欲望渦巻く都市ナイトシティにて、主人公Vが生存をかけた戦いを繰り広げる。2023年9月に最初で最後の拡張パックとなる「仮初めの自由」が発売。ナイトシティ内でも特に危険な隔離地域ドッグタウンでの物語が描かれた。
今回、海外メディアGamesRadar+はポーランドにて開催されたゲーム業界向けカンファレンス「Digital Dragons」にて、拡張パック「仮初めの自由」でクエストデザイナーを務めたMaria Mazur氏にインタビューを実施。Mazur氏によれば本作には非常に多くのイースターエッグ(隠し要素)があり、同氏はプレイヤーにそのすべて見つけてもらえることを待っているそうだ。
そんなMazur氏が拡張パックにて携わったある場面(one of the sequences she designed for the expansion)にはイースターエッグとして細かなセリフがあるという。一方で同氏は、このセリフが最近になって発見されたことを報告。詳細は明かされていないものの、同氏いわく、万が一海に飛び込むようなプレイヤーが現れることに備えて、セリフなどを織り交ぜたシナリオ(scenario with dialog and stuff)を用意していたとのこと。
Mazur氏は(海に飛び込んで)本当にイースターエッグを見つけるようなプレイヤーが現れて嬉しいと述べており、何らかのかたちで発見者を観測したようだ。なおMazur氏は具体的にどのようなイースターエッグかは述べておらず、「海に飛び込む」という条件だけを明言している。
発売からまもなく3年半を迎える本作では、コミュニティでさまざまな探索要素やイースターエッグが発見されてきた。中には下記の動画のように海に存在する要素の発見報告も存在。ただし先述のとおりMazur氏が仕込んだのは拡張パック向けのイースターエッグであり、弊誌で確認する範囲では該当するような発見報告は見られなかった。探索要素なのか、あるいはクエストなどの特定の場面で海に飛び込むといった条件なのか。今後同氏が用意したイースターエッグがさらに多くのユーザーに発見されていくかどうかは注目されるところだろう。
なお本編のリードクエストデザイナー兼拡張パックのクエストディレクターを務めたPaweł Sasko氏に向けて3月に実施されたIGNのインタビューでは、開発チームの観測範囲では本作にはまだ見つかっていないイースターエッグが複数存在するとされていた。今回のMazur氏もすべてのイースターエッグが見つかっていないことを示唆しており、本作にはまだ秘密が残されているようだ。
ちなみに、過去には「メインメニュー」に仕込まれていた隠し要素が発見されたこともある(関連記事)。このイースターエッグでは開発者たちがX上でのユーザーの発見報告を祝福。あらゆる場所にさまざまな要素を隠したこともあってかSNS上の発見報告はチェックされているとみられ、開発チームもイースターエッグが見つかるのを心待ちにしているのだろう。今回発見されたというイースターエッグも踏まえると、突拍子もない行動はそうした秘密を暴くカギとなるかもしれない。
『サイバーパンク2077』はPC/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。また拡張パック「仮初めの自由」は、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。本編と「仮初めの自由」をセットにした『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』もPC/PS5/Xbox Series X|S向けに発売されている。