サボり魔監視国づくりシム『The King is Watching』発表。見ていないと働かない国民たちに目を配り、施設を稼働させて敵を撃退
パブリッシャーのtinyBuildは5月22日、『The King is Watching』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年第4四半期に配信予定。
『The King is Watching』はローグライト要素のある国づくり防衛ゲームだ。本作の世界の住人は、王が見ているあいだしか働こうとしないという。プレイヤーはさまざまな施設に目を配り、人々を労働させつつ軍隊を築いて、押し寄せる敵を撃退していく。
ゲームプレイでは、マス目状の領地に施設を建てていく。木や小麦、鉄といった資源を生産し、領地を発展させるのだ。ただし王国の住民たちは、王が監視していないと働こうとしないという。本作には王の目の届く範囲なる概念が存在し、視界の外の施設は稼働を止めてしまう。王の視界は自由に動かすことができ、またアップグレードして範囲を広げることも可能。プレイヤーは状況に応じて施設を監視し、稼働させていくことになる。
王国には定期的に敵が襲撃してくるため、防衛体制を整える必要がある。資源を消費し、兵士を徴兵したり訓練したりして、軍隊を築いていく。また兵士の攻撃力を上げる闘技場や、傷を癒す病院といった支援施設も存在するが、いずれもやはり王の視界にある間しか効果を発揮しない。そのほかメイジギルドに魔法を生産させてストックし、任意のタイミングで魔法を使用して戦闘に介入できるといった要素も存在。そうして防衛力を強化して、徐々に強くなる敵の軍勢に対抗し、できるだけ長い間生き残ることを目指す。
また本作のローグライト要素として、恒久的なアップグレードが存在している。生き残り日数に応じてポイントが与えられ、プレイする度に王国運営が楽になっていくようだ。また本作で建設できる施設はデッキ方式となっており、プレイスタイルに応じてカスタマイズすることができるという。なかには小麦粉でドラゴンを生産できる施設なども存在するとのこと。幅広い戦略を試すことができる作品となることが謳われている。
本作を手がけるHypnoheadは、セルビアに拠点を置くインディースタジオだ。少人数でゲーム開発をおこなっているという。過去にはitch.ioにて複数のゲームを公開しているほか、Steam向けに原子炉管理ゲーム『Save the Reactor』をリリース。同作は慌ただしく難度高めのゲームプレイが好評を得て、Steamユーザーレビューでは90件中96%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。
開発元によると、本作『The King is Watching』は2023年10月にプロトタイプ版を公開したところ、100万回を超えるプレイ数を記録するなど大きな反響を得たという。好評を受けてtinyBuildがパブリッシャーとなり、本格的に開発を進めてSteam向けに打ち出すかたちとなったようだ。現在Steamなどではデモ版が配信されているため、興味のある方は触れてみるのもよいだろう。
『The King is Watching』はPC(Steam)向けに、2024年第4四半期に配信予定だ。また現在Steam/itch.io/GX.gamesではデモ版が配信されている。