「ドット絵表現の限界に迫る」STG『デビルブレイド リブート』Steamにて5月24日リリースへ。初心者・上級者に対応する、ベテラングラフィッカー渾身の作品

シガタケ氏は5月3日、『デビルブレイド リブート(DEVIL BLADE REBOOT)』を5月24日にリリースすると発表した。プレイスタイルで体感難度が変化する、美麗な疑似3D表現のドット絵縦スクロールSTGだ。

国内のクリエイターであるシガタケ氏は5月3日、『デビルブレイド リブート(DEVIL BLADE REBOOT)』を5月24日にリリースすると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。数か月以内にリリース予定と伝えられていたが、今回発売日が決定したようだ。


『デビルブレイド リブート』は、プレイスタイルで体感難度が変化する、美麗な疑似3D表現のドット絵縦スクロールSTGだ。本作の舞台となる西暦2XXX年では、世界はエミネスとゾークに分かれ、両国による世界大戦が繰り広げられていた。エミネス軍は、ゾークの圧倒的軍事力の前に窮地に陥り、状況を打破するべく一点突破の強襲作戦を計画。作戦遂行のために設計された小型高火力戦闘機シャイニングを使って、ゾーク軍の首領を討とうとしていた。切り札を用いた最後の戦いが繰り広げられる。


世界大戦の最終局面は、オーソドックスな縦スクロールSTGとして展開される。プレイヤーは自機を操り、ステージ上に立ちはだかる多数の敵と戦う。自機の兵装としては、2種類のショットとボムが搭載されている。敵の放つ攻撃を避けつつ、ショットとボムを使ってステージを攻略していくのだ。


システム面では、本作ではバーサクシステムが用意されており、近接破壊によって難度とスコアが劇的に上昇するという。クリア目的なら遠くから安全に、スコア狙いなら危険と隣合わせに、プレイスタイルによって体感難度が大きく変化。STGに興味があれば誰でも楽しめるように設計されているそうだ。そのほか本作では、大国間の激しい戦い戦いが美麗な疑似3Dによって表現されている。公式サイトによると、本作では2Dゲーム全盛期の解像度(320×240)で、ドット絵の限界に迫る映像表現へ挑戦したそうだ。シガタケ氏が硬派に描いた入魂の2Dドットグラフィックも、本作の特徴といえるだろう。

ゲームモードとしては、全6ステージを通して遊ぶストーリーモード以外に、任意のステージが遊べるステージセレクトなどがや、『デザエモン+』版を再現したレトロモードなどが存在。4段階の難易度や、豊富なオプションも用意されているそうだ。


本作を手がけているシガタケ氏は、国内のクリエイターだ。同氏は国内のゲーム開発会社ヴァニラウェアにて、同社の作品へ多数携わってきた。同氏の公式サイトによれば、『ユニコーンオーバーロード』では食べ物や一部キャラクターアニメ作成を担当。2008年に発売された『くまたんち』では、ディレクションなども務めていた。また個人としてもゲーム制作に携わっており、KEIZO氏による『ASTLIBRA Revision』では、顔グラフィックや装備品などグラフィックのリファインや、メインビジュアルを担当していた。

本作『デビルブレイド リブート』は、同氏が過去にゲーム制作ツール『デザエモン+』を用いて作った『デビルブレイド』のフルリメイク作品となる。制作には、シューティングゲーム用の制作ツール「Shooting Game Builder」を使用。「STG初心者に易しく、スコアを意識するとSTG上級者でも楽しめる」ことをコンセプトに、制作が進められてきた。

なお本作は、大阪で3月末に開催されたイベント「ゲームパビリオンjp2024」に試遊出展されていた。シガタケ氏によるpixivFANBOX内の記事によると、会場の試遊ではほとんどの人がノーコンティニューで1面をクリアできており、上記のコンセプトが上手く機能していたとのこと。初心者から上級者まで、幅広いプレイヤーが遊べる内容に仕上がっているようだ。また本作のBGMは、hasu氏が手がけている。

デビルブレイド リブート』は、PC(Steam)向けに5月24日リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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