『Escape from Tarkov』新エディションに批判集まり、公式は「Edge of Darkness」所有者向けの“補填”を急遽表明
デベロッパーのBattlestate Gamesは4月26日、『Escape from Tarkov』の「Edge of Darkness Limited Edition」(以下、EoD)所有者向けに、新たにさまざまな特典を提供することを表明した。
本作に向けては4月25日に新エディション「The Unheard Edition」が発売。同エディション向けに新たな特典が用意された一方、“全てのDLCへのアクセス権”が付属していた「EoD」向けには提供されなかった点を巡って批判が渦巻いていた。今回、「EoD」所有者向けに“補填”のように新たな特典が用意されることが明かされた格好だ。
『Escape from Tarkov』では4月25日、新エディション「The Unheard Edition」が250ドル(約3万9000円)で発売。同エディション向けの新要素として「PvE Co-opモード」が用意された。同モードでは、PvP要素やプレイヤー間でアイテムを取引するフリーマーケット機能などを撤廃。また既存のPractice Co-opモードと違って、タスクやハイドアウトの進行も可能でさまざまな進捗が保存される。PvE Co-opモードの進捗は、ほかのモードでプレイヤーのデータがリセットされる「ワイプ」の影響を受けないとのこと。
このPvE Co-opモード実装を巡っては、一部ユーザーから批判も噴出していた。というのも、「The Unheard Edition」の以前には「EoD」が150ドル(約2万3000円・現在のレート)で販売。「EoD」には多岐にわたるゲーム内アイテムなどの特典が付属していたほか、「全てのDLCへのアクセス権(Free access to all subsequent DLCs)」をシーズンパスとして提供されていた。
一方で「EoD」は今年1月に販売終了となり、かわりに今回の「The Unheard Edition」が登場。新たに用意されたはPvE Co-opモードは“DLC”ではないため「EoD」所有者向けに提供されないといい、差額となる100ドル(約1万5000円)をさらに支払ってアップグレードしなければ同モードをプレイできない点に批判が集まっていた。
そうしたなかで今回、Battlestate Gamesは、Redditの本作コミュニティ上に声明を投稿。「EoD」所有者たちが本作に大きく貢献してきたことに謝意を示すためとして、「EoD」所有者向けの新たな特典を用意することを発表した。詳細は以下のとおり:
保険をかけたアイテムの迅速な返却
トレーダーの購入限度額を20%増加
PMCの基本カルマ値の引き上げ
ハイドアウトのユニークなクラフト要素
カリスマスキルの基本値上昇
報酬で“ポケット(pockets side)”を拡張できる特別なクエストライン
デイリークエストを1日2回無料でスキップ可能になる
ユニークなドックタグ/腕章/衣服セット/“Legacy”デバイス
6か月間の優先マッチング権
6か月間のオフラインPvEモード(offline PVE)へのアクセス権
これらの変更・追加点はできるかぎり迅速に実装されるとのこと。なおPvEモードについては通常とは異なるサーバーが用いられており、現状ではサポート可能な参加人数が非常に限られているとのこと。そのため同モード向けのサーバーインフラが整い次第の提供になるそうだ。
PvE Co-opモードの扱いを巡ってはユーザーコミュニティやストリーマーなどから批判が噴出しており、速やかに「EoD」所有者向けの“補填”ともいえる対応が発表されたかたち。一方、これらの対応が明かされたRedditスレッドでは、引き続き「PvE Co-opモードがDLCではない」との公式側の判断に批判も集まっている状況だ。コミュニティの動向は今後も注視されるところだろう。
『Escape from Tarkov』は、PC向けにクローズドベータとして提供中だ。