最大4人プレイ時間ループADV『Baladins』5月15日配信へ。空腹のドラゴンに“時”を食べられた世界にて、時間をループしながらTRPG風に冒険
パブリッシャーのArmor Games Studiosは4月24日、『Baladins』を5月15日に配信すると発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定だ。また現在配信中のデモ版はすでに日本語表示に対応している。
『Baladins』は、テーブルトップRPGに影響を受けたというアドベンチャーゲームだ。ソロプレイおよび最大4人の協力プレイに対応している。舞台となるファンタジー世界では、ちょっと変わったひとたちが住んでおり、平和に暮らしていた。しかしある祭りの日、封印されていたドラゴンが復活。腹を空かせていたドラゴンは“時”を食べてしまい、世界は時間がループするようになってしまった。時間がループしている事実は、なぜかプレイヤー属するギルドのメンバーしか気づいていない。プレイヤーはバラディンと呼ばれるギルドのひとりとなって世界を冒険。どうにかしてドラゴンの空腹を満たし、時間のループを解決することを目指す。
ゲームプレイは、1週間を単位とするターン制で進行。6週間が経過するとドラゴンが目覚め、ふたたび時間がループしてしまう。毎ターン与えられる行動ポイントと移動ポイントを利用し、世界を旅してクエストをこなしていくことになる。クリアしたクエストもループするとほとんどリセットされてしまうが、手に入れた知識と一部のフラグは持ち越すことが可能。また入手したアイテムを、ひとつだけループ後の世界へ持っていくこともできる。1時間ほどで終わる1ループをゲームプレイのひとつの単位として、ループを重ねて効率よくクエストをこなしつつ、物語を先に進めていく。
TRPGに影響を受けているという本作では、大抵の問題はダイスロールで解決することになる。キャラクターには筋力や敏捷性など5種類の能力値が存在。キャラのクラスによってそれぞれ初期能力が異なり、またイベントによって判定対象となる能力も変わってくる。能力値は訓練で鍛えることも可能だが、訓練は行動ポイントを消費するうえに、ループすると上げた能力はリセットされる。ループ開始時にはクラスを選ぶことができるので、クリアしたいイベントに合わせてクラスを変えたり、マルチプレイ時にはフレンドと協力したりといった対策が有用となるようだ。またイベントは、選択次第でさまざまな結末を迎えるとのこと。ループごとに大きく変化する物語が楽しめるそうだ。
本作を手がけるSeed by Seedはフランスに拠点を置くインディースタジオだ。過去には動く段ボールとなって箱を運ぶ協力アクション『Pile Up! Box by Box』を制作している。同作はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で50件中96%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。かわいらしい世界観やほどよく頭を使うパズル要素、協力して遊べるゲームプレイなどが好評を得た。本作『Baladins』では、かわいらしい雰囲気や協力プレイなど過去作で評価された要素を受け継ぎつつ、ファンタジー世界での冒険物語が描かれるようだ。
『Baladins』はPC(Steam)向けに、5月15日配信予定だ。また現在Steamではデモ版が配信されており、日本語表示に対応している。