“『パルワールド』っぽいゲーム”が複数開発中。テンセントなど大手参入に、『パルワールド』開発元社長も「すごい時代」とつぶやく
Tianjin Wumai Technologyが手がける『Auroria(創造吧!我們的星球)』にて、同作のコンセプトや公式スクリーンショットが『パルワールド』に似ているとして、注目を集めている。なお同作のパブリッシングはテンセントおよびHK Hero Entertainmentが担当していると見られる。
先月にはテンセント傘下のスタジオが『パルワールド』風の新作ゲームを開発中であることも報じられていた。そうした状況に対して、『パルワールド』開発元である株式会社ポケットペア代表取締役社長・溝部拓郎氏が反応を見せている。
『Auroria』は、協力マルチプレイ対応のオープンワールドサンドボックスゲームだ。舞台となるのは青く輝く未知の惑星Auroria。プレイヤーたちは惑星を開拓し、サバイバルしながら冒険を繰り広げる。テクノロジーを発展させ、ロケットを作り上げて宇宙に飛び出すのだ。
本作には草原や密林、氷原や砂漠といったさまざまなロケーションが用意。農業や漁業をおこなったり、建築したりしながら生活を送ることになるという。また惑星には一風変わった生き物がおり、捕まえて一緒に戦うことができるという。スクリーンショットを見るに、不思議な生物を拠点で働かせることもできるようだ。
本作を手がけるのはTianjin Wumai Technology(天津五麦科技有限公司)。中国向けには『創造吧!我們的星球』として発表されており、現地ではモバイル向けにも展開予定。パブリッシングはテンセントおよびHK Hero Entertainmentが担当しているようだ。Steam向けにもストアページが公開されており、グローバル展開の計画があるのかもしれない。
なお『Auroria』のジャンルや公式スクリーンショットから、SNS上では本作を『パルワールド』になぞらえる反応が多く見られる。『パルワールド』も、オープンワールドで展開されるサバイバル要素や建築要素などをもつマルチプレイ対応作品。また不思議な生き物「パル」を捕まえて戦わせたり働かせたりすることが可能だ。そうした特徴をアピールする、パルたちがずらりと並んでモノを運ぶ公式スクリーンショットも用意されている。『Auroria』Android版 のスクリーンショットでも同じくかわいらしい生物がずらりと並んで働いており、『パルワールド』を彷彿とさせるかもしれない。
ちなみに先月3月末には海外メディアBloombergが関係者証言として、テンセント傘下のTiMi Studio GroupおよびLIGHTSPEED STUDIOSが『パルワールド』風のモバイル向けゲームを開発中であることを伝えていた。このほかNetEase Gamesが開発中のオープンワールドサバイバルゲーム『Once Human』では、リソースを生み出すペット「Deviants」の捕獲・育成要素が備わることも新たにアピールされている。『パルワールド』の大ヒットを踏まえて、新作開発や類似要素の宣伝がおこなわれているかたちだろう。
今後登場するとみられる『パルワールド』と類似の要素をもつ作品が、どのような反応を呼ぶかも注目されそうだ。なおそうした作品の登場を受けてか、『パルワールド』開発元代表取締役社長・溝部拓郎氏も莫大な予算で開発されているとみられる“クローンゲーム”の存在に言及。来年2025年には大量にリリースされる可能性に触れ、「すごい時代」と綴っている。
なお『パルワールド』は現在PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox One/Xbox Series X|S向けに早期アクセス配信中。正式リリースに向けたアップデートも続けられており、今夏には新たな島を含むさまざまな新要素を備えた大型アップデートが計画されている。また年内には対人要素となる「パル闘技場」も実装予定。さまざまな新展開が控えており、今後の盛り上がりも注目される。