マルチ対応・密林PvEシューター『Incursion Red River』人気高まる。『Escape from Tarkov』の影響も見える、PvE特化リアル志向FPS
デベロッパーのGames Of Tomorrowは4月11日、『Incursion Red River』をリリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はリリースよりさっそくプレイヤーが集まり、盛況となっているようだ。
『Incursion Red River』は協力型FPSだ。舞台となるのは架空のベトナム。本作におけるベトナムは、1950年代から1970年代にかけてソ連の支援を受けアメリカを撃退。その後ソ連の支援を受けるも、ソ連の解体により状況は不安定に。近年ではPMC(民間軍事会社)や民兵によって内戦状態に陥っているという。プレイヤーはそうしたPMCなどから依頼を受け、ベトナムに潜入。そこでさまざまなミッションをこなすこととなる。
ゲームプレイとしては、ベトナムを舞台とするマップを探索しつつ、ミッションを遂行。戦利品を獲得して帰還するといった流れとなっている。また装備品の容量/所持制限がシビアなほか、体力が低く敵も味方もすぐに死ぬバランス。銃の反動の大きさなども含めたリアルさも持ち味となっている。グリップやサイト、マガジンなどといった銃器のパーツのカスタマイズの豊富さなども特徴。また対人要素がなく、協力プレイやソロプレイによるPvEコンテンツのみの展開となっていることも特徴だ。フレンドとは最大4人までのパーティーを組んでプレイすることが可能となっている。
本作は4月11日に早期アクセス配信されて以降、さっそく人が集まり盛況となっている。SteamDBによると、早期アクセス配信が開始した直後から同時接続プレイヤー数が1000人を突破。その後も1000人以上のプレイヤー数を維持しつつ、ピーク時では2478人を記録した。早期アクセス配信されたばかりの本作ながら、さっそく盛り上がりを見せているかたちだ。
Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約570件中75%の好評率で「やや好評」ステータスとなっている。シビアなゲームプレイが一定の評価を受けており、先述したような特徴から本作を『Escape from Tarkov』になぞらえる意見もみられる。豊富な銃器のカスタマイズ要素のほか、PvE特化でマイペースに遊べる点も好評のようだ。一方で、早期アクセス配信開始されたばかりということもあり、コンテンツの少なさや敵AIの単調さなどが課題点として指摘されている。
なお開発元Games Of Tomorrowによると、本作は2年間の早期アクセス配信期間を設ける予定とのこと。現状では基本的なゲームプレイは実装済み。各種ミッションや17種の武器のカスタマイズなどが体験可能となっている。また正式リリースに向けては、マップやアタッチメント、武器といったコンテンツの追加から、AIやアニメーションといった既存部分のブラッシュアップもおこなっていくようだ。ユーザーコミュニティと積極的に関わりながら開発を進めることもアピールされており、先述したような課題点も今後解消されていくかもしれない。
『Incursion Red River』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。なおリリース記念セールとして、4月23日まで定価1900円のところ20%オフとなる1520円で購入可能だ(いずれも税込)。