高評価・酔っ払い中世冒険RPG『Felvidek』日本語化決定。やたらと好評な争乱スロバキア珍道中、ローカライズ進む

Kurono Studiosは4月9日、『Felvidek』の日本語化を進めていることを発表した。本作は15世紀のスロバキアを舞台とするRPGだ。

ゲームローカライズ会社Kurono Studiosは4月9日、『Felvidek』の日本語化を進めていることを発表した。同作はPC(Steam/itch.io)向けに3月30日に配信開始。Steamでは本稿執筆時点で「非常に好評」ステータスを獲得するなど、高評価が寄せられる作品だ。


『Felvidek』はRPGだ。舞台となる15世紀のスロバキアはカトリックとフス派の闘争の只中にあり、オスマン帝国の密偵も暗躍する混乱に陥っていた。そんな本作の主人公となるのは、酒におぼれる騎士パボル(Pavol)だ。彼は仲間を集め、さまざまな人物と出会いながら王国に仇なす存在に立ち向かっていく。

本作は「RPG Maker(RPGツクール)」を用いて開発されたそうで、戦闘はターン制にて展開。往年の日本のRPGを踏襲したシステムからか、公式説明ではJRPGと標榜されている。また手描きで制作されたという写実的なキャラクター・マップのアートデザインや、一人称視点で展開される戦闘時のアニメーションなど、一風変わった表現が各所に盛り込まれている点も特徴。ボリュームとしては、2~3時間が想定されているとのことだ。

本作は3月30日に英語およびスロバキア語に対応してリリース。本稿執筆時点で385件のユーザーレビューを集め、うち98%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。先述したようなアートスタイルのほか、パボルをはじめ個性豊かな人物たちが織りなすストーリー、サウンドトラックなど、各要素が高品質に作り上げられている点が評価を受けている。

今回、ゲームローカライズ会社Kurono Studiosはそんな本作の日本語化を進めていることを発表した。同社設立者兼リード翻訳者のSam L. Kurono氏は「超絶脚本」を上手く伝えたいとの意気込みをコメント。日本語化済みとみられるゲーム内スクリーンショットも披露されている。


本作を手がけるのはインディー開発者のbrozefことJozef Pavelka氏。チェコ共和国にて、イラストレーションを専攻する学生だそうだ。同氏は2020年後半に、大学でのイラスト練習の一環としてRPG Makerでマップや2Dアニメーションなどを制作。これを発端として、かねてより好きだった中世テーマのゲーム制作に活動が広がっていったそうだ。スロバキアの文化やユーモアを友人や世界に伝えるために、本作は開発されたとのことだ。


小規模開発作品としては、スピーディに高評価を集めている『Felvidek』。特徴的な世界観やアートスタイルから国内ユーザーからも一定の注目を集めており、今後の日本語化で評価を受けるストーリー面も楽しみやすくなるかたちだ。

『Felvidek』はPC(Steam/itch.io)向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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