『ブルーアーカイブ』アプデでイベントシナリオの“謎日本語や違和感”がスピード修正。「原文ダイレクト表現」が自然な日本語に

Yostarは4月5日、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-(ブルーアーカイブ)』にてアップデートを実施。イベントシナリオのテキストを更新した。

Yostarは4月5日、『ブルーアーカイブ -Blue Archive-(ブルーアーカイブ)』にてアップデートを実施。開催中のイベント「にぎにぎと ゆきゆきて」のシナリオテキストを更新した。アップデート前とは異なり、自然な日本語でゲヘナ学園の修学旅行にまつわるストーリーが読めるようになっている。また『ブルーアーカイブ』では、4月11日実装予定のメインシナリオなど、今後提供予定のシナリオでもユーザーが満足できるサービス提供に努めるとのことだ。


『ブルーアーカイブ』は、韓国のNexon Gamesが開発し、Yostarから配信されている、スマートフォン向けの学園×青春×物語RPGである。本作の舞台となるキヴォトスは、数千の学園によって構成された超巨大学園都市だ。キヴォトスでは銃を携行し、ヘイローと呼ばれる光輪をもつ生徒たちが学園生活を過ごしている。

本作のメインキャラクターである先生は、連邦生徒会長の失踪後に、連邦捜査部シャーレの顧問としてやってきた人物だ。プレイヤーは先生の視点から、キヴォトスで起こる事件や生徒たちと相対。メインストーリーでは、各学園で起こる事件とも対峙していく。システム面では、バトルはリアルタイム進行のシミュレーションバトルが展開。いわゆるガチャ要素が用意されている点や、ストーリーやキャラクターがプレイヤーから高く評価されている点も特徴だろう。


今回シナリオテキストが更新された「にぎにぎと ゆきゆきて」は、3月27日のメンテナンス後より開催中のイベントだ。同イベントのストーリーでは、観光業が盛んな学園・百鬼夜行連合学院へ、ゲヘナ学園の生徒たちが修学旅行に訪れる。しかし百鬼夜行のお祭り運営委員会は、修学旅行について直前に知らされたため、ゲヘナ学園一行を何の準備もできないまま迎えることになっていた。お祭り運営委員会は無事にガイドを務められるのか。銃弾や対戦車ロケットが飛び交う、ゲヘナ学園の修学旅行が描かれている。

『ブルーアーカイブ』においては、キャラクターやメイン/イベントストーリーなどがプレイヤーから高く評価されている。本作は韓国のNexon Gamesが手がけているが、基本的には丁寧なローカライズがおこなわれており、自然な日本語でテキストが展開。そうしたローカライズが、本作の評判を支えているといっても過言ではないだろう。


しかしイベント「にぎにぎと ゆきゆきて」では、普段とは異なる品質のテキストでストーリーが展開。日本語ではあまり見られない韓国語を直訳したような表現や、誤字脱字が多く見られるなど、ストーリーの内容以前に違和感のあるテキストとなっていた。そのためにX(旧Twitter)上でも、イベントテキストに対する不満などが多数挙げられていた。

今回のアップデートでは、そうした「にぎにぎと ゆきゆきて」の違和感のあるテキストが修正された。具体的には、ウミカがお祭りについて語るシーンでは、アップデート前は「突発状況」という表現が使用されていたが、修正後は「突発的な出来事」へと変更。「警覚心」という日本語では見かけない言葉も修正されているほか、文章自体にも大きく手が加えられている。筆者が確認した限りでは、イベントストーリーが自然な日本で読めるようになっている印象だ。イベントの開始から8日後、イベント開催中の素早い対応となった。


原文をダイレクトに提供しようとした結果、普段とは異なるテキストとなっていたようだ。本作の公式X(旧Twitter)アカウントでは、『ブルーアーカイブ』運営チームによる詳細な報告が公開されている。まず本作ではかねてよりコンテンツ実装の際、ローカライズおよびカルチャライズの過程で、「原作の意図・設定が十分に反映されていないものになっていないか」が幾度も議論・協議されてきたのだという。そこで本イベントでは、一度ローカライズおよびカルチャライズ段階で手を加えていた要素を、排除した形でシナリオテキストを実装。原文をよりダイレクトに提供することで、作品への理解を深められるかもしれないと考えていたそうだ。

しかし従来と比較して、プレイヤーにイベントを十分に楽しんでもらえない結果となってしまった。反応を受けて、至急各所への確認と緊急対応作業を実施。開催中の「にぎにぎと ゆきゆきて」を、本イベント以前の調整方針に可能な限りそう形のシナリオテキストへ更新されたそうだ。また『ブルーアーカイブ』運営チームは、4月11日実装予定のメインシナリオや今後のシナリオについても最大限に努力し、満足いただけるサービス提供に努めるそうだ。シナリオやキャラクターが評価されている作品だけに、自然な日本語へのローカライズに期待したい。なお騒動に対するお詫びとして、ガチャ10連分に相当する青輝石1200個も配布されている。


ブルーアーカイブ』は、iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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