CDPR、『ウィッチャー』新作には全スタッフの3分の2となる400名超を投入へ。全力投球しつつ 、一方の『サイバーパンク2077』続編は現在構想段階
CD PROJEKTは3月29日に2023年度決算の報告をおこなった。その中では、「Polaris」のコードネームで進行している、『ウィッチャー』シリーズの新作の開発に、同社スタッフの3分の2を投入していることなどが明らかにされた。
今回CD PROJEKTグループは3月29日、同社の共同CEOを務めるMichal Nowakowski氏らが登壇し2023年度決算の報告を実施した。動画ではまず『サイバーパンク2077』、および同作の大型拡張コンテンツ「仮初めの自由」の売上が累計30億ズロティ(約1100億円)にのぼったことが報告された。今後の展開については、CD PROJEKT RED開発として『サイバーパンク2077』の続編となるコードネーム「Orion」、新規IPとして「Hadar」が構想段階にあることを明かした。
また『ウィッチャー』シリーズについては、新たな三部作の第1作目として、コードネーム「Polaris」が現在プリプロダクション段階にあるとのこと。加えて、The Molasses Floodが手がける、同シリーズのスピンオフ「Sirius」がプリプロダクション段階にあり、そしてFool’s Theoryの手がける初代『ウィッチャー』リメイクである「Canis Majoris」が構想段階にあることを公表した。
この発表にあわせて、Michal氏は現在進行中のプロジェクトに関わっているスタッフ数の内訳を公開した。『サイバーパンク2077』については、「仮初めの自由」リリース後にスタッフが他プロジェクトに割り当て直され、17名まで規模が縮小されたとのこと。
そして『ウィッチャー』新作となる「Polaris」については、担当スタッフの数が403名と、全627名のスタッフのうち約64%を占める人数となっていることが明かされた。Michal氏によれば、「Polaris」開発チームは今年後半にも制作を始めるようだ。
「Polaris」は、2022年3月に公式サイトにて開発中であることが公開されていた。Epic Gamesとのパートナーシップを締結し、開発環境がCD PROJEKT RED内製のREDengineからUnreal Engine 5へ移行することが明かされていた。ほかにも2023年には、「Polaris」の開発においてコンソール版でのデモを制作しつつ進めることも明かされ、『サイバーパンク2077』でのローンチ直後の失敗を繰り返さないとした、新作の開発体制についても情報が公開されていた(関連記事)。今回はそんな『ウィッチャー』新作やそのほかプロジェクトについて、具体的な開発スタッフの人数内訳や、制作時期が明かされたかたちだ。