インディーゲーム重視の新イベント「The Triple-i Initiative」発表、4月11日放送へ。『テラリア』や『Slay the Spire』などの開発元が集う“ゲームだけ”を紹介するイベント
本日3月29日、新たなデジタルショーケースイベント「The Triple-i Initiative」が発表され、日本時間4月11日午前2時から放送されることが告知された。『Dead Cells』のアップデート開発を担当してきたEvil Empireや『テラリア』の開発元Re-Logicなど、インディースタジオやパブリッシャーが協賛する新たな取り組みだ。
「The Triple-i Initiative」は、複数のインディースタジオやパブリッシャーが協賛する新たな取り組みだという。ファンに人気のある作品や新規IPを大々的に紹介することを掲げており、その皮切りとしてショーケースイベントが開催されるようだ。
ショーケースイベントは日本時間4月11日午前2時から約45分間にわたり配信予定。さまざまなスタジオやパブリッシャーから、約30作品が出展されるそうだ。『Dead Cells』のアップデート開発を担当してきたEvil Empireや『テラリア』の開発元Re-Logic、『Slay the Spire』の開発元Mega Critなどをはじめ、多彩なスタジオとパブリッシャーが参加するイベントとなる。
Evil EmpireのマーケティングディレクターBérenger Dupré氏によれば、同スタジオでは新たにインディーゲームに焦点を当てたショーケースイベントの必要性が検討されていたとのこと。当初はEvil Empireの単なるアイデアに過ぎなかったものの、Re-LogicやMega Critのサポートを得て、共同で取り組まれるかたちになったそうだ。ゲーム業界で用いられる表現にちなんで、indie(独立系)の頭文字であるiを3つ重ねた「Triple-i」という表現を用いることにしたという。つまり、大規模開発を意味するAAAになぞらえたかたちだろう。ちなみにTriple-iは、Evil Empireがスタジオ方針として掲げている表現でもある。
またEvil EmpireのCOOであるBenjamin Laulan氏によると「The Triple-i Initiative」では司会や広告、スポンサーなどの“余計なモノ(extra fluff)”は一切なく、ゲームだけを紹介するイベントになるとのことだ。近年主要なショーケースイベントでは多種多様なゲームやトピックを取り扱う傾向もあり、進行スケジュールの都合もあってかそれぞれのゲームやゲーム開発者をないがしろにしているのではないかといった批判があがることもある(関連記事)。新たに打ち出された「The Triple-i Initiative」には、そうした既存のショーケースイベントへの対抗意識もあるのかもしれない。
「The Triple-i Initiative」は日本時間4月11日午前2時から放送予定だ。