幕末オープンワールド『Rise of the Ronin』にて主人公の長屋に「ペリー」がやたらと来る。しかもくつろぐ。龍馬から海軍提督まで入り浸る幕末シュール長屋
ソニー・インタラクティブエンタテインメントより発売中の『Rise of the Ronin』。本作で利用可能な施設「長屋」に訪れるペリーの姿がシュールだとして話題になっているようだ。なお本稿ではゲームの内容やスクリーンショットが記載されているため、留意されたい。
『Rise of the Ronin』はオープンワールド・アクションRPGだ。対応プラットフォームはPS5。開発はコーエーテクモゲームスのTeam NINJAが手がけている。舞台となるのは幕末、つまり江戸時代末期の日本。プレイヤーはそんな時代を名もなき浪人として生き抜き、坂本龍馬や井伊直弼など、実在の勢力や人物たちと出会う。誰の思想に共感するか、誰に付いていくかといった選択を通じて物語が描かれる。
ゲームプレイとしては、刀や槍、銃剣、さらには火炎放射器にいたるまで、多種多様な武器を用いて戦闘をおこなうことが可能。ほかにも、倒幕派や佐幕派、西欧の区別を問わず、さまざまな人々と交流し、勢力や人物などとの「因縁」を深めることが可能だ。
本作では、ストーリーが進行すると、主人公である隠し刀が、横浜での拠点として長屋を使用できるようになる。長屋では、体力回復および時間帯変更ができる「休憩」やキャラメイクのやり直しができる「身嗜み」などの機能が存在。また因縁を結んだ相手がときおり長屋に遊びに来ることもあり、贈り物を送ったり、会話を楽しんだりすることができる。
そんな長屋を訪れる人物が話題となっている。中でも大きな注目を集めているのが、マシュー・ペリーだ。ペリーは19世紀におけるアメリカ海軍提督。1853年に来日し、江戸幕府に開国を求めた「黒船来航」と呼ばれる事件は、倒幕運動の発端のひとつにもなった。ゲームにおいては、黒船にて来日した際に主人公の隠し刀に襲われるも一命を取り留め、その後横浜で再会する。ペリーとはそこで因縁を結ぶことも可能だ。
因縁を結んだあとのペリーは、そのほか因縁を結んだ相手と同様に、長屋をときおり訪れる。葉巻を吸ったり、縁側に座ったりと遠慮一切なしでくつろぐペリーの様子がひときわ目立ち、そのシュールさからかSNS上で注目を浴びている。ペリーは、本作中ではつねに軍服をビシっと着たまま行動しているため、長屋の素朴な風景やのんびりくつろぐ姿とはかなりミスマッチ。またそもそも序盤のストーリーで主人公に暗殺されそうになったにも関わらず主人公と交流を深めに長屋に来たり、桂小五郎などの攘夷派と肩を並べてくつろいだりと、大らかすぎる振る舞いもユーザーにジワジワと笑いを誘っているようだ。
とはいえ、話題となっているのはペリーだけではない。特に坂本龍馬や盗賊の頭領・権蔵などは早く因縁が結べることもあり、ことあるごとに長屋を来訪することもある。その光景も、長屋に入り浸りまくりなどと面白がられている。一方で目当ての人物が長屋に来ず、別の人物ばかり来ることを嘆く声なども見られ、幕末の長屋事情は複雑なようだ。
実在の人物も複数登場し、交流も可能な本作。殺伐とした部分もある本編の展開とは裏腹にのほほんと過ごす主要人物たちのシュールさは、ユーザーから注目されている様子だ。ちなみに長屋は「模様替え」から飾り棚に小物を置くことができる。飾り棚に置いた小物によって、カラクリや和菓子など、それぞれの好みをもった人物が訪ねてきやすくなる。もし目的の人物が来ずに悩んでいるのであれば、長屋に飾った小物を置き換えてみてもいいだろう。
『Rise of the Ronin』はPS5向けに発売中だ。