武器なし鬼退治アクション『鬼ヶ谷いんくらいん』Steam向けにお披露目。丸腰で鬼を運びまくり、荷台に乗っけてまとめて封印
個人ゲームデベロッパー求道庵は3月27日、『鬼ヶ谷いんくらいん』のSteamストアページを公開した。同作はPC(Steam)などでリリース予定。ストアページによると、2025年のリリースが予定されているそうだ。
『鬼ヶ谷いんくらいん』は、傾斜鉄道(インクライン)を利用して鬼を封じる、アクションADVである。本作の舞台は、明治後期の世界。ある村には鬼が出現し、魂を抜かれた村人たちは正気を失ってしまったようだ。本作の主人公は、祓(はらい)屋として、村にはびこる鬼を封印。しかし主人公は武具を奪われてしまったため、村に設置された方陣によって、鬼を封じていく。丸腰の主人公の鬼との戦いが描かれるようだ。
武具を奪われてしまった主人公は、鬼に対して直接的な攻撃手段はもたないものの、ある程度の戦闘能力は有しているようだ。動画などを見る限りではジャンプやしゃがみが可能。鬼を抱えて投げる姿も映されている。また本作では村の最上段に、鬼を封じられる方陣が用意されている。村の中央に設置された傾斜鉄道を利用することで、鬼を方陣まで運べるという。本作では、アクションによって鬼の攻撃を交わしながら、傾斜鉄道を活用して鬼を封印していくわけだ。
本作では鬼を封印すると、火魂が獲得可能。取り戻した火魂を使用すると村人が正気に戻り、村での行動範囲が広がっていく。獲得できる火魂は、封印した鬼の数と色によって変化。1体封じると10獲得できるが、4体同時に封じると250獲得できるなど、リスクを取ると報酬も増加する。また本作には強化要素はなく、純粋にプレイヤーの技術がモノをいうシステムになっているという。本作ではプレイヤーが上手くなることで、鬼を一網打尽に封印するカタルシスが味わえるのだろう。
ゲームモードとしては、1人用のアドベンチャーモード以外に、2人同時プレイで高得点を目指す「共闘サドンデス」も用意されている。明治後期の世界で鬼と戦うゲームプレイが、レトロなグラフィックで表現されている点も特徴だろう。
本作を手がけている求道庵は、フリーランスのゲーム制作者である田口求道氏による個人スタジオだ。過去作としては、『吾妻邸くわいだん』をリリース。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で46件中78%の好評を得てステータス「やや好評」を獲得している。同作においては、昭和初期の屋敷を舞台にした妖鬼達との戦いが、レトロなグラフィックやゲームプレイと共に描かれていた。
本作『鬼ヶ谷いんくらいん』では、イベントへの参加などを経て開発が進められてきた。今回はSteamのストアページが公開された形だ。なお同氏のX(旧Twitter)アカウントによると、開発が奇跡的にスムーズに進めば年内にリリースしたいものの、余裕を見て2025年リリース予定とされているそうだ。
『鬼ヶ谷いんくらいん』は、PC(Steam)向けに2025年リリース予定。公式サイトによると、Steam以外のプラットフォームにも対応予定とされている。