『Apex Legends』開発チームからも「レイオフ報告」相次ぐ。EAのレイオフ方針の影響か

先日より、EA傘下Respawn Entertainmentの『Apex Legends』の開発者により、同作開発チームでもレイオフが実施されていることが報告されている。

Electronic Artsは先月2月28日、従業員の約5%レイオフを実施すると発表した。そして先日より、EA傘下Respawn Entertainmentの『Apex Legends』の開発者により、同作開発チームでもレイオフが実施されていることが報告されている。


EAは先月末、公式サイトにてCEOのAndrew Wilson氏による従業員向けの声明を公開した。このなかで同氏は、プレイヤーのニーズやモチベーションが大きく変化しているとして、変化を見せる業界で将来的に成功を見込めないと判断されたライセンスIPの開発から撤退すると表明。また会社運営の合理化を進めるとして、従業員の約5%をレイオフする方針が示された。

そして今回、EA傘下のRespawn Entertainmentにて、バトルロイヤルFPS『Apex Legends』の開発者がレイオフの対象となったことが報告されている。たとえばレベルデザイナーのAaron Stump氏が、同作の開発チームがレイオフに見舞われ、約3年間ともに働いてきた同僚が解雇されると報告。またシニアライターのPete Stewart氏も、同僚がレイオフされたことを伝えた。さらに同作のグローバルソーシャルメディア部門リーダーのAlex Ackerman氏は、5年間勤めた同スタジオを解雇されたことを伝えている。


先述のとおり、EAは一部ライセンスIPの開発から撤退することを表明しており、Respawn Entertainmentでは「スター・ウォーズ」の新作FPSが開発中止となったことが明かされていた。今回のスタッフらの報告を見るに、同スタジオでは開発中止プロジェクトだけでなく、『Apex Legends』の開発チームにもEAのレイオフ方針の影響が及んでいるようだ。なお米IGNによると、Respawn Entertainmentでのレイオフ対象者は23名とのこと。

なおEAは今年1月の2024会計年度第3四半期(2023年10月~12月)決算報告にて、競争の激しい同会計期間において『Apex Legends』は想定を下回る収益であったことを伝えていた(資料PDF)。一方で2024年1月に同作内で実施された『ファイナルファンタジーVII リバース』とのコラボイベントについては売上好調だったとのこと。また長期的な視野でフランチャイズをさらに構築・拡大しながら、成長の促進が見込めるように投資を続けていく方針も伝えられていた。EAとしては今後も同作に長期的な展開を計画しているとみられるものの、同作の開発チームでは今回レイオフが実施されたようだ。

いずれにせよ、EAのレイオフ方針は傘下スタジオにも影響を与えていると見られ、今後の動向も注目されるところ。なお先述のAndrew Wilson氏は来四半期、つまり2025会計年度第1四半期のはじめまでにレイオフの影響を受ける従業員への通達がおこなわれるとしていた。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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