PS VR2、2024年内にもPCでの利用に対応へ。SIEがテスト実施中であることを公表
ソニー・インタラクティブエンタテインメントは2月22日、PlayStation VR2(以下、PS VR2)向けの新作タイトルをPlayStation.Blogにて紹介。そのなかで、年内にはPS VR2をPCに対応させるとし、現在その機能のテストを実施していることを明らかにした。
PS VR2は、VRゲーム・アプリを楽しむためのデバイスだ。ヘッドセットには、片目当たり2000×2040解像度/90Hz・120Hzの有機ELディスプレイが採用され、視野角は約110度。インサイド・アウト方式のトラッキング技術により、前モデルPS VRとは異なり、トラッキング用の外部カメラは不要となった。また、USB Type-Cケーブル1本の接続だけで利用できることも進化ポイントである。
専用コントローラーであるPS VR2 Senseコントローラーには、PS5のDualSenseと同じハプティックフィードバックやアダプティブトリガーを搭載。また、ボタンを押さなくても触れるだけで指を認識できるフィンガータッチ機能なども特徴となっている。
PS VR2は、現時点ではPS5本体と組み合わせることで、対応ゲーム・アプリを利用できる。しかし今回、PCでも利用できるようになることが明らかにされた。発表によると、「より幅広いゲームをPCでもお楽しみいただけるよう」にするため、現在機能のテストを実施しているとのこと。また、2024年内には対応を実現したいと説明した。
SIE会長の十時祐樹氏は先日、ソニーグループの2023年度第3四半期の連結業績発表にて、ファーストパーティタイトルのPCへの展開について積極的に追求していきたいと述べていた(関連記事)。PS VR2のPC対応も、そうした流れの中で進められることになったのかもしれない。
なおPS VR2のPC対応に関して、現時点ではどのようなゲームをサポートするのかは不明である。『Horizon Call of the Mountain』のような、SIEが手がけたPS VR2向けタイトルがPC向けにリリースされた場合にのみ利用できるのか、それともあらゆるVRゲームに対応するのか。続報に注目したい。