Arrowhead Game Studiosが開発し、ソニー・インタラクティブエンタテインメントからPC(Steam)/PS5向けに販売中の協力型TPS『HELLDIVERS 2(ヘルダイバー2)』。本作の人気によって、映画「スターシップ・トゥルーパーズ」の動画配信サービス上での人気も急上昇しているようだ。
『HELLDIVERS 2』は、2015年に発売された『HELLDIVERS』の続編で、最大4人でのオンライン協力プレイに対応するTPSだ。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5。なお本作は、PC版とPS5版でのクロスプレイに対応している。
プレイヤーはエリート兵士ヘルダイバーとなり、銀河に平和と自由と管理民主主義を広める任務を遂行。故郷スーパーアースの安全を脅かすエイリアンとの戦いに挑む。チームで相乗効果を得られる装備を選び、各ミッションへの戦略を立て、目標を共に達成するのだ。プレイヤーには数多くの強力な武器が用意され、ロードアウトをカスタマイズ可能。そして任務を完了すると、プレイヤーの宇宙船をアップグレードでき、強力な武器を入手できる。
また「スターシップ・トゥルーパーズ」はSF小説「宇宙の戦士」を映画化した作品だ。日本では1998年に初めて公開された。舞台は地球連邦政府によって支配された未来の地球となっている。地球に侵攻してきた昆虫の形をした宇宙生物バグズとの戦いを、ファシズムや軍国主義を風刺しつつ描いている。同作はカルト的な人気を博し、複数作品にわたってシリーズ化している。
そんな映画「スターシップ・トゥルーパーズ」について、動画配信サービスなどで多くの視聴者を集めているようだ。海外のTVや映画などの統計情報をまとめたサイトTelevision Statsの情報によると、2月15日時点では人気ランキング105位だった同作が本稿執筆時点では25位となっている。グラフも急激に右肩上がりとなっており、その人気上昇ぶりがうかがえる。
そして「スターシップ・トゥルーパーズ」の視聴数が急増した背景には、『HELLDIVERS 2』が発売され人気を博している点がありそうだ。『HELLDIVERS 2』では故郷スーパーアースにて巨大な虫の大群などと戦うことになるほか、管理民主主義といった世界観もあり、ゲーム内の雰囲気が「スターシップ・トゥルーパーズ」を彷彿とさせるとして話題になっている。X(旧Twitter)では連日両作品に言及する投稿も散見される。
そうした反応も見るに、映画の人気を後押しした理由として、『HELLDIVERS 2』の人気もあるのだろう。同作はSteam版の同時接続プレイヤー数が本稿執筆時点で41万人を突破している(SteamDB)。これはSteam史上で23番目に多い記録であり、本稿執筆時点のSteamの同時接続プレイヤー数ランキングでも4位に位置している。またPS5版でも、本作のクリエイティブディレクターを務めるJohan Pilestedt氏が、2月18日時点でピーク時の同時接続プレイヤー数は50万人前後であると述べており、高い人気を誇っている。
その高い人気が『HELLDIVERS 2』だけでなく、SF戦争アクションというジャンル自体にも及んだのかもしれない。先述の『HELLDIVERS 2』と「スターシップ・トゥルーパーズ」の共通点もあり、映画が視聴されているかたちだろう。
ちなみに2作の比較をおこなう投稿の中には、同作を視聴したことがない人に向けて、「サーバーの入場待ちをしている間に見ることをお勧めする」といった「スターシップ・トゥルーパーズ」の“宣伝”も見受けられる。本稿執筆時点では、『HELLDIVERS 2』はその同時接続プレイヤー数の多さゆえに、サーバーに接続しづらいといった問題なども報告されているかたちだ。そうした“暇つぶし”の需要も、映画の視聴数増加に関係しているのかもしれない。もし『HELLDIVERS 2』をプレイする際にサーバー接続を待つ時間が生じたら、“暇つぶし”として「スターシップ・トゥルーパーズ」を視聴してみるのもいいだろう。
ちなみに「スターシップ・トゥルーパーズ」を題材としたゲームも存在し、2023年5月からはFPS『Starship Troopers: Extermination』がSteamにて早期アクセス配信中だ。映画ファンの人や新たに見て気に入った方は、こちらもプレイして『HELLDIVERS 2』と遊び比べてみるのもいいかもしれない。
『HELLDIVERS 2』は、PC(Steam)/PS5向けに配信中だ。