“圧倒的に好評”岩掘削クリッカー『(the) Gnorp Apologue』発売1か月で12万本以上売れていた。ニッチなゲームになるはずが、予想外の大ウケ

Myco氏が手がける『(the) Gnorp Apologue』について、12月15日にリリースされて以来、発売1か月で12万本以上売れているという。本作は小さな生き物たちの資源掘削を手伝うクリッカーゲームだ。

個人デベロッパーのMyco氏が手がけるクリッカーゲーム『(the) Gnorp Apologue』について、日本時間12月15日にリリースされて以来、発売1か月で12万本以上売れているようだ。ゲーム開発者向けマーケティング情報などを提供するGameDiscoverCoが報じている。


『(the) Gnorp Apologue』はクリッカーゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。プレイヤーはgnorpと呼ばれる小さな生き物がお金持ちになるための活動を手伝うこととなる。フィールドの中央には謎の白い石が存在しており、これを叩くと破片が出る。この破片を資源として集めることで、gnorpが施設を作ったりアップグレードしたりできる。

ゲームプレイ開始時点では、手動での採掘、および採掘した資源の運搬が必要になる。そうしていくうちに、資源を集めて建造物を建設したり、運搬、攻撃など各作業を自動でおこなうgnorpを呼んだりすることができるようになる。

さらに採掘した資源の回収量が一定を超えると、ゲームのリスタートと引き換えに能力をアンロックすることが可能。ほかのクリッカーゲームにおける「Ascension」(アセンション、転生)のような仕組みだ。一定量の資源を集めるごとにポイントを獲得でき、リスタート後はそれを消費してgnorpの能力を開放することができる。そうして強化したgnorpを活用しつつ、より効率的に石を削っていくのだ。


そんな本作は、先月12月15日の発売から1日後にさっそく同時接続プレイヤー数が3000人を突破(関連記事)。海外YouTuberによってゲームプレイ動画が投稿され再生数を集めたことも人気の一因と見られる。そして開発者のMyco氏によると、本作は2024年1月6日には10万本以上の売上を達成したようだ。Myco氏によれば、本作は一風変わったゲームプレイであり、本来少数のユーザー向けのニッチなゲームとして想定されていたとのこと。ここまで成功を収めるとは想像もしていなかったそうだ。

そして1月23日には、GameDiscoverCoによって本作の売上が12万本を突破したと報じられた。Myco氏が同誌に寄せたコメントによると、同氏は本作最大の魅力をgnorpの存在そのものだと考えているそうだ。gnorpについて同氏は、少ないピクセル数で個性を吹き込もうと苦労したという。そんなgnorpがさまざまな作業をおこなって活躍しているところを見られる点は、同氏にとって作中でもっとも満足のいく部分になったそうだ。


加えてSteamDBによれば、本作の同時接続プレイヤー数は直近でも2000人前後で推移しているようだ。発売直後のみならず、継続的にユーザーが本作をプレイしているということだろう。なお本作はユーザー評価も上々でSteamユーザーレビューでは全2724件中96%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。レビューではgnorpたちや採掘時のアニメーションといったアートワークに対する評価がみられ、Myco氏がこだわった部分も評価されている様子。また資源を集めておこなうアップグレードの多様性や、効率を求める際にプランニングする楽しみも人気の一因となっているようだ。

ちなみに本作は発売後もアップデートが複数回おこなわれている。またMyco氏は今後のアップデートではバランス調整のほかに、ハードモードを追加する予定と述べている。ハードモードでは、破片の挙動が変更されたり、一部のスキルの内容の変更がおこなわれたりする見込みだ。本作の今後の動向が気になる方は、公式サイト公式Discordサーバーを確認しておくといいだろう。

『(the) Gnorp Apologue』はPC(Steam)向けに発売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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