巨大企業経営シム『Industry Giant 4.0』発表。デジタル化・ネットワーク化に適応し、時代とともに変化するビジネス環境を生き抜く
パブリッシャーのToplitz Productionsは12月19日、『Industry Giant 4.0』のSteamストアページを公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、2024年リリース予定。ストアページの表記によると、ゲーム内は日本語表示に対応予定だ。
『Industry Giant 4.0』は経営シミュレーション『Industry Giant』シリーズの最新作だ。2002年に発売された『Industry Giant 2』以来、約20年振りの新作となる。本作ではプレイヤーは経営者となり、商品の製造・流通・販売を手がける。ゲームは1950年代から始まり、時間の経過とともにビジネス環境も変化していく。時代の流れに適応し、第四次産業革命(Industry 4.0)の実現を目指すのだ。
ゲーム開始時にはまず、企業理念を定めることになるという。企業理念によってマーケティングやイベントの発生、税金などの要素に変化が生じるとのこと。企業理念次第で、個性ある経営をおこなうことができるようだ。
ゲームには鉱業や農業、製造業など25種類の産業と、約60種類の製品が用意される。資源を加工し、中間生産物を経て、最終製品を製造していくことになる。製品の流れを注視し、生産効率の最適化を図っていくことになるようだ。製品は、トラック・列車・船など複数の方法で輸送が可能。道路や線路を敷設し、時刻表を定めてロジスティクスを管理していくことになるという。
製品の需要は季節によって変化するという。また時代の進行とともに、産業やそれを取り巻く環境も変化していくようだ。環境規制の導入や世界的経済危機など、現実に即したさまざまなイベントが用意されるとのこと。そうした変動する状況に適応しつつ、産業のオートメーション・デジタル化によって効率化を推し進め、財界の巨人となることを目指す。
本作を手がけるDon VS Dodoはドイツ・ミュンヘンに拠点を置くゲームスタジオだ。ドイツの大学Mediadesign Hochschuleにてゲームデザインを学んだ、Matthias Lutz氏とDominik Lossie氏によって2020年に設立された。なおドイツでは政府機関からゲーム開発元への資金援助もおこなわれており、本作も開発にあたってはドイツ連邦経済エネルギー省より開発費の援助を受けたという。新興スタジオであるDon VS Dodoが国の支援を受け、20年以上前のシリーズをどのように現代に復活させるのか、期待したい。
『Industry Giant 4.0』はPC(Steam)向けに、2024年にリリース予定だ。