対戦格闘ゲーム『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』Steamで好調スタート。「攻め有利」な新アクションに、負けストレス緩和の遊び心
Cygamesは12月14日、『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』(以下、GBVSR)を発売した。対応プラットフォームはPS4/PS5およびPC(Steam)。Steamでは多くの同時接続プレイヤー数を集めており、好調なスタートを切ったようだ。
『GBVSR』は、対戦格闘ゲーム『グランブルーファンタジー ヴァーサス』のシリーズ新作だ。『グランブルーファンタジー』(以下、グラブル)を原作としており、同作における多数のキャラクターが登場する。『GBVSR』では新キャラクターとしてアニラ/ジークフリート/ニーア/グリームニルの4名が参戦し、発売時点で28名のキャラクターが用意されている。
前作の特徴であったボタンと方向キーでアビリティ(必殺技)を出せるシステムや高品質な3Dグラフィックスなどは『GBVSR』でも健在。また本作ではアルティメットアビリティ/ダッシュ攻撃/レイジングストライクといった新アクションが導入された。中でもレイジングストライクは、相手のガードを打ち破ってガードクラッシュ状態にすることが可能なアクション。そうした変化によって、全体的に攻める側が有利な仕様となった点が特徴だ。
操作方法を学びながら楽しめる「ストーリー」モードでは、全3部からなる長編オリジナルストーリーが用意。前作『GBVS』の物語もすべて収録されている。またランクマッチおよびカジュアルマッチといったオンライン対戦モードのほか、オンラインロビー機能も用意されている。デフォルメされた『グラブル』キャラをロビーアバターとして、空に浮かぶ浮島でプレイヤー間の対戦・交流が可能だ。
さらに各プレイヤーがロビーアバター同士で争い合うパーティーゲーム「ぐらぶる レジェンドばとるっ!(ぐらばとっ!)」も用意されている。オンラインロビーとあわせて対戦格闘ゲームの息抜きを楽しめるだろう。そのほか対戦内容に応じてプレイヤーを励ましたりアドバイスしたりしてくれる「パートナー」システムも用意。対戦格闘ゲームにおけるストレスを緩和する施策が各種用意されている点も特徴となっている。
そのほかオンライン対戦においてはPS4/PS5およびPC(Steam)間のクロスプレイにも対応。またロールバックネットコードが採用されており、快適な通信環境でのオンライン対戦が実現されている。
本作はSteam版は発売後すぐさまピーク時7278人の同時接続プレイヤー数を記録。その後も5000~6000人を維持しており、好調なスタートを見せている(SteamDB)。Steamユーザーレビューについては本稿執筆時点で521件中73%が好評とする「やや好評」ステータス。不評とするレビューは海外ユーザーによる地域別の価格設定に関する内容が目立ち、ゲームプレイ面では概ね好評を受けている。
好評とするレビューでは前作からの持ち味となる3Dグラフィックスや、アビリティを複雑なコマンドなしで繰り出せるシステムが引き続き評価を受けている。さらに新アクションにより新たな攻め方がもたらされ、前作における待ちや守りが強いバランスに変化がくわわった点も好評のようだ。また「ぐらばとっ!」やオンラインロビーといった対戦格闘ゲーム以外の部分の作り込みも評価する声も見られる。
本作は前作に引き続き、アークシステムワークスが開発を担当している。同社は『ギルティギア』シリーズを始め多数の対戦格闘ゲームを手がけていることで知られる。本作においては発売に先がけてオープンベータテストなどが複数回実施されており、フィードバックを反映しながらバランス調整が進められてきた。またベータテストで大幅な調整が実施されたこともあり、当初11月30日に設定されていた発売予定は12月14日に変更。余念なくブラッシュアップされたことも発売後の好調や好評に繋がったと見られる。
なお『GBVSR』には無料でプレイ可能な「フリーエディション」も用意されている。同エディションでは「グラン」のほか、時期によって変更される3キャラクターをあわせた4キャラクターを使用可能。そのほか製品版との違いとしてはプライベートマッチが利用できないほか、ストーリーモードは第1部までなど、制限が設けられている。一方でCPU戦を楽しめるシングルモードのほか、カジュアルマッチとランクマッチなどさまざまなモードをプレイ可能だ。気になる人はまずこちらを遊んでみるのもいいだろう。
『グランブルーファンタジーヴァーサス -ライジング-』はPS4/PS5およびPC(Steam)向けに発売中だ。