エイリアンせん滅シューター『The Anacrusis』正式リリース。『Left 4 Dead』の開発者が贈る、協力・対戦マルチ対応FPS

Stray Bombay Companyは12月6日、『The Anacrusis』を正式リリースした。巨大な宇宙船にてエイリアンの大群と戦う、最大8人でのマルチプレイに対応するFPSだ。

デベロッパーのStray Bombay Companyは12月6日、FPS『The Anacrusis』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)/Xbox One/Xbox Series X|S。


『The Anacrusis』は、最大8人でのマルチプレイに対応するFPSだ。遠い未来における巨大な宇宙船内が舞台となり、レトロフューチャーな世界観が特徴。宇宙船が事故により立ち往生し、エイリアンの大群に襲われたという設定にて、プレイヤーは戦うこととなる。

本作には複数のゲームモードが収録され、エピソード形式でプレイする「EPISODE」は最大4人協力プレイに対応。さまざま用意される銃や、特殊スキルを駆使しながらエイリアンに立ち向かう。本作では、武器や各種アイテムの配置、敵のスポーン、ボスの行動などさまざまなゲーム要素が、プレイヤーのスキルレベルに応じて調整されるAI Driverシステムが採用。開発を率いるChet Faliszek氏は、かつてValveにて『Left 4 Dead』シリーズを手がけたことで知られ、同作のAI Director風の要素だといえる。

ゲームモードにはこのほか、生存者とエイリアンに分かれてのチーム対戦「VERSUS」や、エイリアンの猛攻から拠点を防衛する「HOLDOUT」なども用意。VERSUSでは最大8人でのプレイに対応し、参加プレイヤーが足りない場合にはCPUを混ぜることが可能だ。

 


本作は2022年1月に早期アクセス配信が開始され、これまでに57回のアップデートを実施。EPISODEモードへのエピソードの追加や、VERSUSモードの導入などのコンテンツの拡充、各種バランス調整やバグ修正などがおこなわれてきた。

そして今回の正式リリースに伴うアップデートでは、EPISODEモードにエピソード5が追加された。従来のエピソードよりも激しいゲームプレイが詰まっており、プレイ時間としても長めになるという。エピソードごとにボリュームを変えるのは、『Left 4 Dead』にて好評だった手法だそうだ。またエピソード5のマップは、VERSUSモード向けとしてもデザインされているとのこと。

なお本作は今後も開発が続けられ、エピソードの拡張は未定であるものの、コンテンツの追加をおこなっていく計画だという。開発ロードマップでは、新たなキャラクターや機能の追加などが言及されている。


ちなみに本作の開発者Chet Faliszek氏は先日、今後はSteam早期アクセス配信を通じたゲーム開発をしないと述べ注目を集めた。プレイヤーからのフィードバックを得ながらゲームの改善・変更をおこなっている段階で、作品の評価が定まってしまうことに不満を感じていたという(関連記事)。なお『The Anacrusis』のSteamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で76%が好評とする「やや好評」ステータス。今回正式リリースを迎え、さらに多くのプレイヤーを集めながら、評価を上げていくことができるのか注目されそうだ。

『The Anacrusis』は、PC(Steam)/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中だ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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