『GTA6』開発元スタッフたち、発表映像リークに怒りと無念を示す。ファンと一緒に見たかったのに
Rockstar Gamesは12月5日、『Grand Theft Auto(GTA)』シリーズ最新作『Grand Theft Auto VI(GTA6)』を正式発表し、第1弾トレイラーを公開した。2025年発売予定で、現時点で発表されている対応プラットフォームはPS5/Xbox Series X|S。
第1弾トレイラーは当初の予定から前倒しされての公開となった。映像がリークされていたことを受けた対応であり、Rockstar GamesのスタッフらはSNS上で遺憾を示している。海外メディアGamesRadar+が伝えている。
『GTA』シリーズはRockstar Gamesが手がけるオープンワールド・クライムアクションゲームだ。世界中で高い人気を博しており、シリーズ累計売上は2023年9月末時点で、4億1000万本以上とされる。今回発表された最新作『GTA6』の舞台は、米国の架空のLeonida州。過去のシリーズ作品の舞台にもなっていたバイスシティ(Vice City)を擁する地域だ。またトレイラーはルシア(Lucia)という女性に焦点が当てられ、相棒と共に強盗に押し入るシーンで締めくくられている。
今回のトレイラーは当初、日本時間12月5日23時に公開される予定であった。しかし本日未明、SNS上では映像のリークが相次ぐ事態に。これを受けてトレイラーは約15時間前倒しで公開されることになった。Rockstar Gamesの公式Xアカウントも前倒しの公開となった背景にはリークがあったことを伝えている。なお海外メディアThe VergeのTom Warren氏は、リーク者のXアカウントがリークの30分後に停止されていたことを報告。リークから40分後には公式によりトレイラーが公開されるという、迅速な対処がおこなわれた。
こうした状況で、Rockstar Gamesの開発者たちもリークがあったことに対して反応を示している。シニアゲームプレイアニメーターを務めるJavier Altman氏は、開発チームや同僚たちと共にトレイラーの公開を見たかったとコメント。またシニアデザイナーを務めるPhil Beveridge氏も、トレイラーをファンと同時に見られればよかったのにと残念がっている。またリードVFXアーティストを務めるLloyd Knott氏は「最悪だ(that fucking sucks)」と落胆。満を持して登場する『GTA』シリーズ最新作のお披露目に際してリークが起こったことに、遺憾を示すスタッフが続出しているかたちだ。
なお『GTA』シリーズ最新作の映像がリークされるのは今回が初めてではない。昨年9月ごろにはWeb上で『GTA』シリーズ新作(あるいは『GTA6』)の映像であると主張する映像ファイルが流出していた。そうした中でRockstar Games公式Xアカウントが声明を投じ、ネットワークを通じた侵入被害にあったことを告知。そして、違法な手段により『GTA』新作の映像を含む機密情報が、同社のシステムからアクセスおよびダウンロードされたことを認めていた。また新作の映像が衆目に触れてしまったことについては、極めて残念であると伝えられた(関連記事)。
今回第1弾トレイラーが流出した経緯は不明。いずれにせよ、今回のお披露目に際してもリークされてしまい、やむなく公式は前倒しで映像を公開した格好だ。『GTA6』の第1弾トレイラーは11月から公開時期が発表されており、先日投稿された公開日時を伝えるポストは非常に大きな注目を集めていた。スタッフの一連の投稿からは、ファンだけでなくスタッフたちも一大イベントをコミュニティと共に迎えたかった様子が確認できる。スタッフらの無念もうかがえ、Rockstar Gamesではさらに厳格な情報の管理がおこなわれていくかもしれない。
『Grand Theft Auto VI(GTA6)』はPS5/Xbox Series X|S向けに2025年発売予定だ。