『原神』ヌヴィレットのセリフがネットミーム化。英語版「諭示裁定カーディナル」の言葉に合わせなぜか踊る人々

『原神』のヌヴィレットのセリフの一部がネットミーム化しているようだ。主に海外ユーザーによって、TikTok上で流行りを見せている。

原神』のヌヴィレットのセリフの一部がネットミーム化しているようだ。主に海外ユーザーによって、TikTok上で流行りを見せている。


『原神』はmiHoYoが開発し、HoYoverseブランドより展開中のオープンワールドアクションRPGだ。ヌヴィレットは本作に登場するキャラクターのひとりで、正義の国とも呼ばれるフォンテーヌで最高審判官を務めている。ゲーム内性能としては、星5の水元素アタッカーで、重撃によって体力を消費しつつ、攻撃範囲内の敵に継続的にダメージを与えることができる。

そんなヌヴィレットは、日本語版ボイスは「物語」シリーズの阿良々木暦など多数の役で知られる神谷浩史氏が担当。一方英語版ボイスは『ストリートファイター6』のガイルや『テイルズ オブ アライズ』のアルフェンなどを務めるRay Chase氏が担当している。今回TikTokでネットミーム化を見せているのは、英語版ボイスの「Oratrice Mecanique d’Analyse Cardinale」という単語だ。


「Oratrice Mecanique d’Analyse Cardinale」は日本語版では「諭示裁定カーディナル」という名前で呼ばれている。フォンテーヌでは審判がエンターテインメントの側面をもっており、舞台のように扱われている。諭示裁定カーディナルは審判に用いられる装置であり、審判での民衆の正義に対する信仰心を集め「律償混合エネルギー」に変換。これがフォンテーヌにおける資源とされている。そんな本装置の名称を読み上げる台詞がTikTokにて“ダンスミュージック”のような扱われ方をしているのだ。

各動画のフォーマットとしては、まず中央に無表情で立っている人物がいる。そこにBGMとしてヌヴィレットの英語版ボイスが流れており、「Oratrice Mecanique d’Analyse Cardinale」と言ったタイミングだけ踊る、という構成のようだ。「Oratrice Mecanique d’Analyse Cardinale」というセリフはRay Chase氏によるテンポのいい語り口調で述べられる。また長い単語でもあるため、軽く踊るのに十分な時間が確保できる点も親しまれている理由だろう。

このヌヴィレットのセリフに合わせて突然踊りだしてしまうネットミームは、TikTok上で「#oratricemecaniquedanalysecardinale」のタグでまとめられており、ユーザーが思い思いのダンスをしているところを見られる。なかにはヌヴィレット本人の3Dモデルに躍らせている動画もあり、ヌヴィレットが真面目に喋りつつ突然踊りはじめるシュールな場面が確認できる。

なお諭示裁定カーディナル(Oratrice Mecanique d’Analyse Cardinale)は審判の最終的な判決を下す機械であり、物語に登場する重要な立ち位置を占めている。そのため最高審判官たるヌヴィレットは立場上、会話シーンの中で何度も諭示裁定カーディナルについて言及する。また諭示裁定カーディナルという言葉は、本作にしか登場しない架空の言葉だ。聞きなれない長い言葉がテンポよく読み上げられることも相まってか、海外ユーザーの耳に残ったのだろう。TikTok上ではこの言葉がバイラル化を見せているようである。

TikTokで人々を踊らせているヌヴィレットと諭示裁定カーディナル。『原神』では国内でも先日「リオセスリ構文」や「アゼルハイゼン構文」が話題となるなど、キャラのセリフがネットミーム化する事象がしばしば見られる(関連記事)。今回の“Oratrice Mecanique d’Analyse Cardinaleダンス”のTikTokでの流行は、本作のセリフ回しの独特さが英語版でも健在であることがうかがえる事象といえそうだ。

原神』は、PlayStation 4/PlayStation 5/PC/iOS/Android向けに基本プレイ無料で配信中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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