ピノッキオ・ソウルライク『Lies of P』次回アプデで序盤の難易度緩和へ。ショベル人形対策ケアなどいろいろ盛り込み
NEOWIZは11月1日、『Lies of P』に向け今月中に配信予定のパッチ内容を一部発表した。序盤の難易度を緩和する施策や、武器調合のバランス調整、装飾アイテムの仕様変更が盛り込まれるという。
『Lies of P』は、作家カルロ・コッローディの童話をモチーフに、ピノッキオ人形を主人公とするアクションRPGだ。舞台となるのはベル・エポック時代とも呼ばれる19世紀後半から20世紀初頭のフランスにおける架空都市クラット。本作はいわゆる“ソウルライク”ゲームであると公言されており、プレイヤーはさまざまな敵との歯ごたえあるバトルを繰り広げることになる。
主人公の強化要素が多数用意されている点は本作の持ち味。刃と柄を組み合わせる武器調合のほか、左腕の義手「リージョンアーム」の付替・強化や、クオーツを消費してピノッキオを成長させるシステム「P機関」が用意されている。また、与えられた選択肢にて嘘をつくのか否かで変化する物語なども本作の特徴となっている。
今回、本作公式YouTubeチャンネルにて「Lies of P – Director’s Letter」が公開された。ディレクターのJi Won Choi氏により、本作に向け11月中に配信予定のパッチに関する情報などが明かされた。同氏によると、まず今月のパッチでは武器調合に調整が加わるという。武器調合に関しては好意的なフィードバックも見られる一方で、期待外れな性能の組み合わせへの失望も寄せられていたそうだ。そのため開発元が意図していなかった性能の武器については調整が施されるとのこと。特定の組み合わせの武器が扱いやすくなるかたちかもしれない。
また今月のパッチでは序盤の難易度を緩和する施策も用意されるという。Ji氏はベニーニ・ワークスにおける強敵・ショベル人形に苦しまされたプレイヤーは多い点のではないかと言及。ショベル人形は倒れた状態のプレイヤーに追撃してくるため、一度倒されてしまうとそのまま追撃され続けて殺されることもしばしばであった。これに対して今月のパッチでは、従来はP機関の強化で獲得できた潜在能力「起床回避」が主人公の基本能力として実装される見込み。序盤でも敵からいわゆる“起き攻め”を受けづらくなる調整となるだろう。
さらに今月のパッチにより、ホテル・クラットのフロントにいるポレンディーナの基本販売品にクオーツ2個が追加予定。序盤に手詰まりとなった場合でも、キャラを強化して打開できる選択肢が増えるかたちだ。
そのほかパッチでは作中キャラであるアリドーロの衣装が、すべてのプレイヤーに配布される。犬の顔を模したマスクが特徴的なアリドーロの姿になりきれる衣装となっている。また衣装周りのシステムにも調整が加わり、眼鏡と帽子を別々の装備として同時に装着可能になるそうだ。この変更にあわせて新たな帽子と眼鏡も実装予定。またこのほかにも今月のパッチではさまざまな変更が盛り込まれるとのことだ。
また今回の動画ではDLCのコンセプトアートが“ちら見せ”された。凍結した巨大な機械、および船に乗るピノッキオが描かれた2枚がお披露目されている。これらは氷山の一角に過ぎないとのことで、多彩なロケーションで物語は展開されるのだろう。
DLCについては鋭意開発中とのことで、今後の続報にも注目したいところだ。またJi氏は『Wo Long: Fallen Dynasty』とのコラボについても言及。同作に向けては『Lies of P』のコラボ武器が無料配信されていた。一方『Lies of P』側にも『Wo Long: Fallen Dynasty』のコラボコンテンツが実装予定であり、Team NINJAのファンでもあるという開発チームにより「悩みに悩んで」コンテンツが検討されているそうだ。こちらの続報にも期待しておこう。
開発チームは『Lies of P』に向けたプレイヤーのさまざまな反応を確認しているそうで、先述の武器調合に関する反応やストーリー考察などは開発チームの励みになっているようだ。今月のパッチにはユーザーの要望がさまざま取り入れられた調整が加わっており、フィードバックを重視する開発姿勢がうかがえる。パッチは近日中に(upcoming)配信予定とのことなので、配信日を含めた続報にも注目したい。
『Lies of P』は、PC(Steam/Microsoft Store/Mac)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。