『FF7リメイク』浜口ディレクター、愛猫がゲーム中に登場していたと認める。ミッドガルに再現されたアメショ の「ムサシ君」
『ファイナルファンタジーVII リメイク』には、ディレクターの浜口直樹氏の愛猫がモデルとなった猫が登場する。このたび浜口氏本人がこのことを認め、モデルとなった愛猫の写真や名前を明かした。
『ファイナルファンタジーVII リメイク』は、PS向けに発売された『ファイナルファンタジーVII』をベースにしながら、ゲームそのものを再創造した作品。グラフィックはフル3Dに刷新され、ターンベースだった戦闘はデフォルトではアクションベースになっている。リメイクは3部作となる予定で、本作ではクラウドたちのミッドガル脱出までの物語が展開。オリジナルを丁寧になぞりつつ、独自の要素も盛り込み高い評価を獲得した。
同作発売から約3年半が経過した本日、ディレクターを務める浜口直樹氏が本作のとある“逸話”に関する詳細を明かした。その逸話というのが、ジェシーの実家近くの野良猫についてだ。本編Chapter 4ではアバランチ一行が七番街社宅地区にあるジェシーの実家を訪問し、クラウドはしばらく軒先で待たされることになる。この際に塀の上を通りがかる野良猫のうち一匹のモデルが、浜口氏の愛猫だという。
このことは2022年7月に掲載された公式の開発秘話ブログなどでも明かされていた。ただしこの秘話を明かしたのは飼い主である浜口氏ではなく、シニアアシスタントプロデューサーの渡邊勇磨氏。渡邊氏によると、猫のモデルを探していたときに浜口氏のアメリカンショートヘアーの写真を借りることになり、本作への猫の実装に一役買っていたそうだ。
そして今回、浜口氏はモデルとなった愛猫の名前と写真を紹介。名を「ムサシ君」といい、その凛々しいご尊顔がお披露目された。見比べてみると、ゲーム中の野良猫にはムサシ君の毛並みが見事に反映されていることがわかる。
本作にはムサシ君モデルの猫だけでなく、さまざまなシーンに猫たちが登場。個性豊かでクオリティの高い猫たちのモデリングも注目された要素のひとつだ。そうした猫のモデリングには、浜口氏の提供したムサシ君の写真も活かされていると見られる。
ちなみに先述の渡邊氏いわく開発チームはみんな猫(と犬)が大好きとのこと。本物の猫をモデルに用いるこだわりは、開発チームの動物愛から生じたのかもしれない。なお浜口氏は、リメイク版次回作となる『ファイナルファンタジーVII リバース』でも引き続きディレクターを担当。新作にてこだわりの動物描写が登場するかどうかも注目したい。
『ファイナルファンタジーVII リバース』はPS5向けに、2024年2月29日に発売予定だ。
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