『Apex Legends』シーズン19発表会情報まとめ。クロスプログレッション実装、ランクに“昇格戦”導入、レヴナント弱体化など変更いろいろ

『Apex Legends』では日本時間11月1日よりシーズン19「イグナイト」が開幕予定。本稿ではメディア向け発表会に基づき、同シーズンのバランス調整などについての情報を紹介する。

現地時間10月31日(通例であれば日本時間11月1日未明)、『Apex Legends』でシーズン19「イグナイト」が開幕する。本シーズンでは武器・レジェンドの調整、ランクシステムやマップの変更が予定されている。このたび弊誌はElectronic Artsから同シーズンのメディア向け発表会に招待いただいた。そこで確認できた情報にもとづき、変更点について紹介していく。なお発表会では新レジェンドであるコンジットについても詳細が明かされた(該当記事)。

シーズン19では、長く続いた嵐により荒廃したストームポイントのマップに大規模な改修が入る。マップ北部では高地(ハイポイント)に代わり「ZEUSステーション」が新たに登場。サンダーウォッチは避雷針に統合され、アクセスしやすくなるようだ。一方、南東部では養殖場が「破滅の海岸」に生まれ変わる。海に浮かぶ小島や半島が削除され、マップが少し小さくなっている。

さらに現在アンテナと名付けられているエリアは、ワットソンの手により「パイロン」に作り変えられる。いくつかのフロアに分かれた大規模な施設と、周囲に点在する小屋で構成されるエリアになる。マップの各地につながる交通の要所に位置しているため、激しい戦闘が繰り広げられることだろう。

ほかにも多くの変更が加えられる予定で、マップ全体の約40%に何かしらの変更が入るとのこと。全体的には各地へのアクセスが向上するような調整になっている。開発はこらの変更により、ゲームのテンポを早くし、戦闘が発生しやすくなることを目指しているそうだ。ただこの変更で「漁夫」行為と呼ばれる、戦闘後の疲弊したタイミングを狙った強襲も増えると予想される。敵NPCとなるスパイダーやプラウラーの脅威も健在で、より戦略的な立ち回りが要求されるマップとなるだろう。

なお、マップ全域にイースターエッグ(隠し要素)も仕込まれているとのこと。今回のマップ変更はワットソンが大きくかかわっているため、イースターエッグも彼女にまつわるものが用意されているという。


ランクシステムにも変更がある。最大の変更はランクに昇格戦が追加されたことだろう。LPがたまると昇格戦が始まり、決められた条件を満たすと次のtierへ昇格できる形式だ。発表会では一例として、シルバー1からゴールド4への昇格条件が明かされた。「1試合で1位入賞」するか、「3試合で上位10位入賞かつキル・アシストを合計3回獲得」するかのいずれかを5試合以内に達成することが求められるそうだ。

昇格戦に失敗した場合は一定量のLPを失うことになる。ただしLPを溜めなおせば再度昇格戦にチャレンジすることが可能で、再チャレンジするたびに挑戦できる試合数が最大10試合まで増えていくとのことだ。

ほかの大きな変更として、ランク戦におけるプリメイドパーティーのランク制限が撤廃された。今後はどのランクのプレイヤーでもチームを組み、ランク戦に臨むことができるようになるという。


続いては武器の調整について。シーズン19においては、中長距離武器に重点の置かれた武器調整が行われる。ロングボウ、チャージ状態のセンチネル、チャージライフルに関して、弾丸の速度やサイズが上方修正され、より使いやすくなる予定だ。ボセックもケアパッケージの武器としては弱い状態であったため、より扱いやすい弾道になるよう調整される。一方、シーズン18の競技シーンで大暴れしていた30-30は腰撃ち精度が低下し、ヘムロックは基本ダメージが22から21へ下方修正が行われるとのこと。

ケアパッケージ武器についてはプラウラーが続投するほか、L-スターと交代するかたちでウィングマンが初のケアパッケージ入り。ウィングマンはダメージが強化され、スカルピアサーが標準装備されるそうだ。なお今シーズンのケアパッケージにはかならず武器が含まれるようになり、ケアパッケージを確保できれば大きな戦力増加につながることだろう。そのほかクラフト武器は30-30やRE-45と交代するかたちで、R-301とボルトになる予定だ。


レジェンド調整では、カタリストに大幅な下方修正が予定されている。戦術アビリティの射程が低下し、コア部分を弾丸が貫通するようになる。アルティメットも持続時間が5秒間減少。さらにクールダウンの開始タイミングが変更され、実質的に延長される。

レヴナントのアルティメットも弱体化される。彼のアルティメットは敵のキル・アシストを獲得すると効果時間が延長されるが、この判定が厳しくなるとのこと。今後は約3秒にまで短縮されるという。

そのほか、バンガロールにはパッシブの移動速度が低下するほか、戦術アビリティの持続時間がわずかに低下し、アルティメットが敵に与えるデバフ効果時間も短くなる。3つのアビリティすべてが弱体化となるかたちだ。

一方、いくつかのレジェンドに向けては小さな強化が予定されている。まずレイスのパッシブは不意打ちを受けにくくなるような強化を受けるという。またパスファインダーは味方がスキャンした後のケアパッケージを再度スキャンできるようになり、パッシブによるアルティメットのクールダウン時間短縮効果を発動させられるようになる。また、ヴァンテージのアルティメットの総弾数が1発増え合計6発になる強化が入る。ニューキャッスルのアルティメットも、跳躍の高さの増加や着地時の硬直の減少といった調整がおこなわれるそうだ。


そのほかシーズン19ではクロスプログレッション機能が導入される。各プラットフォームのアカウントを統合し、別プラットフォームでも同じデータを用いてプレイできるようになるという。スキンやチャームなどを共有できるようになるとのこと。これまで実装の要望も多く見られた機能がついに導入されるかたちだ。

『Apex Legends』シーズン19「イグナイト」は日本時間11月1日開幕となる見込みだ。

Masayuki Kusano
Masayuki Kusano

ゲームの可能性を広げたい人。雑食ゲーマーで、特にカード/テーブルゲームとMoba、レトロゲームが好物。

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