“怖い顔”に追われるホラーゲーム『PNG Mall』発表。「バックルーム」などの影響受ける、ペラペラ怖画像からの逃走&探索脱出ゲーム

個人開発者のDerndeff氏は10月17日、『PNG Mall』を発表した。「バックルーム」や『FNAF: Security Breach』、「Nextbots」などに影響を受けたという一人称視点のホラーゲームだ。

個人開発者のDerndeff氏は10月17日、『PNG Mall』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

『PNG Mall』は一人称視点のホラーゲームだ。本作の舞台となるのは不気味なショッピングモール。モール内にはPNGと呼ばれる怪物たちがおり、友好的なPNGもいればプレイヤーを追いかけてくる恐ろしい姿のPNGも存在。PNGから逃げ回り、時に手を借りながらショッピングモールから脱出するのだ。

なお本作は3Dグラフィックで構築されているものの、PNGたちは画像ファイルフォーマット「PNG(Portable Network Graphics)」の名を冠するだけありペラっとした見た目。怖くてペラペラの顔が迫ってくる異様な状況が本作の特徴となる様子だ。またPNGの怪物たちにはそれぞれ個性やユニークなアビリティを有しているとのこと。それぞれのPNGへの対処法を学ぶことも肝要そうだ。

本作ではショッピングモールからの脱出を目指すため、ステレオスコープ状のガジェットを用いて、モール内に点在するCDを探し集めることになるという。赤や青といったフィルターをスコープに付けて、肉眼では見えないCDを探索する必要があるようだ。そのほか本作ではモール内の部屋が自動生成されるといった要素も用意。プレイのたびに新鮮な気持ちで楽しめるだろう。

 


本作を手がけるのは個人開発者のDerndeff氏だ。同氏は、『Five Nights at Freddy’s』シリーズの開発者Scott Cawthon氏のホラーゲーム制作アプローチを敬愛しているとのこと。『Five Nights at Freddy’s: Sister Location』や『Freddy Fazbear’s Pizzeria Simulator』といったシリーズのスピンオフ作品がお気に入りだそうだ。これまで同氏はitch.ioにて『Nextbot Graveyard』などの作品を無料配信。このたびSteamでの初作品として『PNG Mall』をリリースするかたちだ。

なおDerndeff氏はYouTubeチャンネルにて、自身の手がけるゲームの開発アプローチについて解説し、人気を博している。本作『PNG Mall』についても制作過程を紹介する動画を投稿。動画によれば本作は、「バックルーム(The Backrooms)」や『Five Nights at Freddy’s: Security Breach』、「Nextbots」の要素を組み合わせるコンセプトで作られているそうだ。

バックルームは海外フォーラム4chanに投稿された黄色い部屋の画像に、ユーザーがホラーめいた物語を付け加えていったことがきっかけで広まったネットミーム(関連動画)。『Five Nights at Freddy’s: Security Breach』は、大型ショッピングモールにて不気味な機械人形Animatronicsから逃げるホラーゲームだ。そしてNextbotsとはサンドボックスツール『Garry’s Mod』のユーザー制作コンテンツに端を発し、現在はRoblox上の「nico’s nextbots」などとして親しまれている、2D画像に追い回されるコンテンツである。

そうした作品などから、「ひと気のない不気味な空間」「ショッピングモールが舞台」「2D画像に追いかけ回される」といった要素が、本作『PNG Mall』に取り入れられている模様。人気を博すホラー系ネットミームやゲームの特色を組み合わせた作品であり、一風変わった恐怖を味わえる作品となるかもしれない。

『PNG Mall』は、PC(Steam)向けに配信予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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