『LoL』のサモナー名11月20日から廃止、Riot IDに統一へ。無料ID変更は月一回から年一回に
Riot Gamesは10月16日、同社が開発運営している『リーグ・オブ・レジェンド(League of Legends)』(以下、LoL)および『チームファイト タクティクス(Teamfight Tactics)』(以下、TFT)について、11月20日からサモナー名を廃止すると告知。以降はRiot IDをプレイヤー名とすることを発表した。またそれにともなって、Riot IDの仕様を変更するとのことだ。
サモナー名とは、『LoL』および『TFT』において、ゲーム内で表示されるプレイヤー名である。Riotアカウントと異なる名前にすることも可能で、ゲーム内通貨「ブルーエッセンス」や課金によって手に入る「RP」によって任意のタイミングで名前を変更できていた。
そして「サモナー」という呼称は、『LoL』の設定と密接に結びついていた。『LoL』リリース当初、プレイヤーたちは本作の戦いの場である「サモナーズリフト」にチャンピオンを召喚して戦わせる「サモナー」という存在だった。しかしその後、Riot Gamesはその設定が作中のキャラクターが登場する世界「ルーンテラ」や、チャンピオンにまつわる物語にとって制約になっていたと説明。サモナーという設定をなくす方向に舵を切った。実際に、ゲーム内セリフでサモナーに言及するチャンピオンも、ルブランやチョ=ガスなどに限られている。
そして今回、Riot Gamesはサモナー名を撤廃することを発表した。さらにRiot Gamesはサモナー名撤廃にくわえ、Riot IDを無料で変更できる頻度についても調整すると発表した。現時点では30日ごとに1度、無料でRiot IDを変更することができる。一方11月20日からは、無料で変更可能な頻度が365日ごとに1度となる。ただし変更権の使用後には、有料で変更権を購入することでも変更可能とするようだ。価格は10ドル(約1500円・現在のレート)程度となる予定だ。
Riot Gamesによると、11月20日時点では変更権の購入はRPとカードゲーム『レジェンド・オブ・ルーンテラ』のコインのみで購入可能とのこと。今後『VALORANT』の有料ゲーム内通貨であるVALORANTポイント(VP)などでも変更できるようになる予定だという。
サモナー名が廃止されてRiot IDに統一されることで、ゲーム間でのユーザー名の差異がなくなり、タイトルごとに異なる名前のフレンドを探す、といったような手間がなくなるメリットはありそうだ。一方で今回の仕様変更では、無料で可能なRiot ID変更が1か月から1年間隔になるという新たな制限も加わるかたち。そのほかサモナー名の撤廃によって、先述したようなサモナーの存在を匂わせるセリフなども今後更新されて削除されていくかもしれない。