『ディアブロ4』シーズン2では「レベル上げ大短縮」「キャンペーン未クリアスキップ可」など調整実施へ。“大量テコ入れ”で遊びやすく
Blizzard Entertainmentは10月5日、『ディアブロ 4』シーズン2におけるアップデート方針について明かした。今後本作では、最大レベルまでにかかるプレイ時間の大幅な短縮を含め、遊びやすさを向上させる調整が大量に実施される見込みだ。
『ディアブロ4』は、人気ハクスラARPGシリーズ『ディアブロ』の最新作だ。本作の舞台は前作『ディアブロ III』から数十年後となる。グラフィックを大幅にパワーアップし、マップをオープンなフィールドとして多数ダンジョンなどを実装。過去作の魅力を踏襲しつつ、豊富なキャラクターカスタマイズや、さまざまなゲームプレイ要素を盛り込んで新たな冒険が描かれる。
本作では日本時間10月18日から、シーズン2となる「渇望の鮮血」が開幕予定。今回、開発者によるライブ配信番組「Developer Update」にて同シーズンにおける本作のSteam版展開や、アップデートの方針について明かされた。シーズン2期間中には、プレイヤーフィードバックを反映して、多岐にわたる“テコ入れ”が実施されるとのことだ。
そうした施策の中心となるのは、QoL(遊びやすさ)関連の仕様改善・変更だ。まず目玉となるのは「レベル上げに必要なプレイ時間の大幅緩和」だろう。シーズン2では、モンスターを倒して得られる経験値が大幅に上昇し、エリクサーなどの経験値ボーナス効果も向上するという。開発陣によれば、レベル100に到達するまでのプレイ時間が40%ほど短縮される見込みとのこと。なお本作については、前作『ディアブロ III』と比較して、最大レベル到達までの所要プレイ時間が長いとのユーザー意見が多数寄せられていた。そうしたフィードバックを受けた調整だろう。
ほかにも、シーズン2ではキャンペーンモードを未クリアのプレイヤーでも、プロローグをクリア済みのキャラさえいれば、シーズン向け新キャラでキャンペーンスキップが可能に。さらに全ダンジョンにて、メインルートを中心に目標を配置することで、間違ったルートに踏み入ってしまうような手間を大幅に緩和するという。
そして、マウントについても各種調整が実施予定。全体的な操作性が向上し、地形などにひっかかって速度が落ちるようなことが少なくなるという。また、最大速度は変わらないものの基本速度が15%向上し、より機敏に動くようになる。加速についてもより長く継続するようになり、下馬・乗馬関係の行動のクールダウンも短縮される見込み。
調整予定の内容はさらに多岐にわたる。全キャラ・全シーズンにおいて名声システムでのアンロック内容(各地域の名声ボーナスやリリスの像)が共有される。また、予告されていたジェムの非インベントリアイテム化などのほか、5体のエンドゲームボスの追加によってユニーク/ウーバーユニークアイテムの入手確率も大きく緩和されるという。さらなる詳細については、ライブ配信の内容をまとめた公式記事(英語)を確認してほしい。
今回の放送で明かされた調整内容は、おおよそプレイヤーたちから寄せられた不満の声を幅広く反映した内容となった。前述のように、本作はSteam版も配信予定となっており、プラットフォームを広げて展開されるにあたりさまざまなテコ入れが実施されるかたちかもしれない(関連記事)。
『ディアブロ4』はPC(Battle.net)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。シーズン2「渇望の鮮血」は日本時間10月18日に開幕予定で、同日にはSteam版も配信開始予定だ。